2017/04/10 Mon
人 生活
ウガンダの水事情
こんにちは。
今日はチボガ県の“水事情”について書きたいと思います。
日本では当たり前のようにある“水”ですが、私はウガンダに来てから“水”の大切さをよく実感します。
というのも、私の任地のチボガ県では水道がほとんど整備されておらず、私の家にも水道がありません。
その為、300m程離れた共有の水道まで、毎日水汲みに行かなければなりません。
この水道はJICAの支援で建てられたもので、ジェリカンと呼ばれる20Lの水が入る容器1杯100シリング(約3円)で買えることができます。
自分で水を運んでみるとわかりますが、20Lの水を運ぶのはかなり大変です…
しかし、ウガンダ人は毎日何往復もこの水を運んでいます。
私はこの水汲みが大変なので、家でもなるべく水を使わないように心掛けています。
例えば、シャワーで使った水を洗濯で使用したり、洗濯の残り水で床の掃除をしたり、雨が降ったらタライに雨水を溜めて、生活用水として利用したりするなどの工夫をしています。
その為、雨がたくさん降ると水汲みに行かなくて済むので、ウガンダに来てから雨が大好きになりました!!
チボガ県の中心に住む人は、この共有の水道から綺麗な水が得られますが、村落部に住む人たちは、基本的に井戸や溜池から水を得ています。
井戸や溜池などは、綺麗な水を確保することが難しく、汚い水によって病気に罹るなどの問題もあります。
そして、「アフリカの真珠」と呼ばれ、天候に恵まれているウガンダですが、前回の乾季の際には、雨が全く降らず大規模な干ばつに見舞われました。
チボガ県でも、2か月ほどほとんど雨が降らず、外に出るのも億劫になるほど毎日強い日差しが照りつけていました。
その結果、井戸や溜池が枯れるなど深刻な水不足になり、更に遠い水源まで水を汲みに行くか、衛生環境の悪い水を利用せざるを得なくなりました。
そして、不衛生な水によってまた病気が蔓延するという悪循環に陥りました。
現在では、雨季が始まり干ばつも解消されましたが、この時は水のありがたみを本当に実感しました。
そして、そんなチボガ県にも去年、ついに水道が整備され、少しずつ水へのアクセスが良くなってきました。
まだまだ多くの家には普及していませんが、少しずつ色々な場所に水道が設置されるようになってきました。
これからもっと普及していって、少しでも人々の生活が改善されればと思います。
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