JICA海外協力隊の世界日記

マーシャルのゴミから見える世界

その14:Ebeye(イバイ)のゴミ事情

最近、マーシャル第2の都市であるEbeyeへ初めての業務出張をしてきました。Ebeyeの概況は次号でお知らせすることとして、今回はEbeyeのゴミ事情についてご報告します。

 今回の出張はEbeyeゴミ処分場視察と近々開始予定であるCDL(飲料容器デポジット(積立金)制度)についてMajuroでの経験を共有するという目的でした。写真はEbeyeゴミ処分場の様子です。Majuroと同じく週1回混合ゴミの回収が実施されていますが、近所の住民は写真のようにゴミ収集容器を直接処分場まで引っ張っていって投棄しています。

#01 Ebeyeゴミ処分場にて

 Ebeyeゴミ処分場の広さはMAWCと同じく4エーカー(約1.6ha)ありますが、搬入量が11.2ton /日とMAWCに比べて約1/3(人口も約1万人とMajuroの約1/3なので、一人当たりのゴミ発生量は概ね同じと推定されます)ということで、結果的に山状に積み上がってはいません。毎日、投入分のゴミをブルドーザーで平場に展開、圧縮して埋め立てているため、最終容量もMAWCより減量化されていると予想されます。写真はEbeyeで唯一稼働中のゴミ収集車が収集してきたゴミを処分場で排出している状況です。

 今回一番驚いたのが、平場であることもあり悪臭がほとんどないことでした。改めて展開、圧縮という日常管理の効果と重要性を実感しました。

#02 EbeyeはCDL前夜

 EbeyeではCDLが始まっていません。冒頭で述べたように、今回の出張の目的の一つがMajuroでのCDL立ち上げの経験をEbeyeでも共有するということで、私の拙いプレゼンテーションをEbeye関係者がみんな懸命に聞き取ろうとする熱意がこちらにも伝わってきました。ただし、一歩街角に出てみると、写真のようにゴミ収集容器の横に当たり前のようにアルミ缶が投げ捨てられています。このような状況を目の当たりにすると、1日でも早くEbeyeでもCDLが立ち上がることを期待します。私もできるだけのお手伝いができればと考えています。

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