JICA海外協力隊の世界日記

マーシャルのゴミから見える世界

その18:Compost(ゴミ堆肥)事業への思い

“我々のCompost”って何だ?

 今回は我が職場(Majuro環礁廃棄物公社;以下MAWC)のCompost事業にかける思いをまとめてみたいと思います。我が職場MAWCにとって、そして私にとっても、CDL(飲料容器預け金制度;以下CDL)に次ぐ大きな柱であるCompost事業です。本事業を立ち上げるにあたり、職場のみんなが共有してほしい本事業の理念についてまとめてみました。私一人の自己満足、独りよがりにならないよう一人でも多くの職員と本事業にかける思いを共有するため、One Point Manual(以下OPM) Special版として処分場のあるBatkan地区と、Compost生産基地となるLaura地区の2カ所で実施しました。写真はLaura地区で今後Compost生産に関わる職員向けOPM Specialでの一場面です。

#01 MAWC Compost事業の理念

 何のためにCompostをやろうとしているのか?

 「我々は、単なるゴミCompostを作るのではなく、良質なCompost生産を目指そう!」

 これは我が職場の所長とのこれまでの話し合いの中でまとまってきました。所長とはもっと話し合いがしたかったのですが、今は国会議員候補である彼との話し合いの時間はほとんど残されていません。

#02 なぜ良質なCompostか?

 良質なCompostはMAWCの代表商品である。Compost事業とは、単なる廃棄物の処理だけでなく、新たな商品として生産し、そして安定的な収入を得ることができる事業である。この理念を全職員が共有することができれば、CDLと共に、誰もが知っているMAWCの代表製品を生産する事業ということで我が職場の職員にとって大きな誇りになり得るのではないかと考えています。

#03 “三方よし”ということ

 まず、良質なCompostを生産するために、Green Waste(伐採樹木等の緑系廃棄物) をはじめとする材料を安定的に供給する必要がある。つまり、住民等にとっては経済的かつ有効に廃棄物を利用できる手段である。

 次に、良質なCompostを生産することにより、良質な肥料を望んでいる消費者に安定的に供給することができる。

 最終的には、発生するゴミ量も削減することができて、環境への負荷も減らすことができる。

 つまり、良質なCompostを生産することは、住民にとっても、肥料消費者にとっても、そして環境にも良いこと、つまり“三方良し”ということです。

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