JICA海外協力隊の世界日記

Iは何しにJORDANへ!??

バナナに救われた日

ある日のこと

担任の先生がいないクラスがあり

1人で2時間連続で体育の授業を任されました。

(授業開始の1分前に頼まれた。担任の先生が2週間いないらしい)

そして、1人で授業していると、大体中学生数名が話しかけてきます。

「俺も体育をやらせてくれ!遊びたいんだ!」

「だめだ!校長の許可をとってこい!」

(難民キャップ内は公園もなく、遊び場がない。やらせてあげたいけど、小学生は週に一回しか授業がないクラスもあるし、中学生が入ったら中学生が活躍するのは目に見えるため、基本参加させたくない!と伝えてはいるんですけどね。)

の押し問答

この対応がまぁ大変。

しつこさでいうと、

寝ている時の耳元に

ぶぶぅーんと来る「蚊」と同じくらいしつこい。

そうこうしているうちに

目を離していた小学生達が喧嘩を始める。

カオス  THE CHAOS

なんてこったぁ〜〜

と思っていた矢先に

タイミング悪く

雨が降ってきまして、、、

(雨は半年ぶり。そろそろ乾季が終わって月に数回くらい雨が降る雨季に突入します。雨は珍しく、大雨なら写真を撮るくらい。静岡県民の『雪への耐性』に近い気がします)

生徒達は叫びながら走ったり、喧嘩したり、、、

収集つかずに副校長に助けを求めるだけでした。

完敗です。

頑張って話を聞いてくれて、

整列してくれている生徒も10人くらい(40人中)はいるのに、、、

頑張っている子達に申し訳ない。

泣きっ面にヤンチャ小僧

そんな落ち込んだ時にくるのが

高校生くらいのヤンチャ小僧(身長185cmくらいの子。全然小僧ではない)

3人くらいで来て、ニヤニヤしながらこちらをみて、何かを言っていました。

雰囲気からしていい感じではありません。

まぁわかります。

この歳の頃って

世の中の全てに反抗したいときですよね?笑

思い返せば、私の高校時代も全てに反抗してました。

例えば

通学中の自転車。

部活で「もういやああああ」ってくらい走らされた部活の帰り道

♫この長い〜長い〜登り坂を〜

登っていると向かい風が強すぎて、

風に向かって

「ふざけんなぁ!!!」って叫んだり

教室から突如

「志望校にオレは受かるうううう!!」と叫んだり

(叫びがち)

誰が敵だかわからない全てに対して常に戦っていました。

だから、多感な時期の気持ちはわかります。

ただ、やっぱり良い気はしませんよね。。。

散々な日の帰り道

ぐううう

「お腹減ったなぁ」

久しぶりに行く八百屋さんでバナナ1本買おうとしました。

  

そこで、店主が言うんです。

「お金はいらない!」

(社交辞令的に、今日はタダでいいよ!という文化があるみたいです。しかし、大体の場合はお金をしっかり払います)

「いやいや、払うよ!」

ここでも押し問答

ただ、ここは金子の寄り切り勝ち

無理やりお金を渡しました。

日本円で50円くらいを渡しまして、お釣りをもらったら、

なんと50円返ってきました。

そう、つまり、タダです。

店主とは2、3回会ったことがあるだけで

正直そこまで仲がいいわけではありませんが、優しい笑顔でプレゼントされると

「今日もお疲れ様」

と言われてる気がしました。

「明日も頑張るかー」と思わせてくれた店主

私は

「こういうヨルダンが好きだし、人情味があるよな~

私ももらってばかりではなくて、何かを与えられる人になりたいな~

まあほんと

今日はバナナに感謝だなぁ~」

(店主だろ!)

今日を【世界bananaの日】にしよう~」と勝手に決めました。

(ちなみに、どうでもいい雑学を1つ。日本では87日が語呂合わせ的にバナナの日らしいですよ。)

「バナナっておいしいな」

もぐもぐ

てくてく

家に着きました。

そして、ぐっすりと眠りにつきましたとさ。

めでたしめでたし

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