JICA海外協力隊の世界日記

Iは何しにJORDANへ!??

昨今のパレスチナ情勢について

こんにちは!شريف(シャリーフ)です。

(私のアラビア名です。アラブ社会はアラブネームを言うと喜ばれます。)

今回の内容は、昨今話題のパレスチナ情勢によって私の身の回りに起きた出来事を書いていこうと思います。

正直、かなり繊細な内容なので、どのように書くかすごく迷っていました。

ただ、

世界全体を巻き込む争いの渦の中で働いている私自身が感じていることを伝え、

いつも購読いただいている皆様(いるよね?絶対いるよね?)

にも何か1つでも思うことがあれば、嬉しいです。

決して

パレスチナ、イスラエル

片方の国を非難したり、擁護したいわけではありません。

ましてや、解決策を提案したいとかそんなおこがましいことでもありません。

起きている事実と感想をつらつらと書くだけでございます。

どうぞお手柔らかにお願い致します。




私の学校で起きていること

パレスチナの旗を掲げている子

パレスチナに関連した装飾を施している子たちがかなり見受けられます。

そして、

毎日1時間目に集会が行われています。

(書いているのは10/23。今週1週間限定。集会を行っていない学校もあり、地域によって差があります)

具体的な集会の内容は

コーランを読んだり、先生がお話をしたり、歌を歌って、生徒達が合いの手をいれたりしています。

ガザに家族が住んでいる先生もいて、

実際に親戚が亡くなったという方もいます。

(実際に、私も焼死体の映像を見せられました。かなりショックでした。)

それも踏まえて

先週は、みんなで列になり、追悼の儀式を行いました。

休憩時間の職員室では

「アメリカ、イスラエル、ガザ、戦争」

そんな言葉が頻繁に飛び交っています。

先生や生徒に

「あなたはイスラエル、パレスチナどっちの味方?」と聞かれるのは私だけではないはずです。




街を歩くと、、、

お肉屋さん

ジム

病院の待合室

街中の至る所で

パレスチナやヨルダンの首都アンマンにおけるデモの様子やガザの現在の状況がテレビに映ります。

特に

ガザの中継は多く映し出されています。

空爆され、空に灰色の煙がもくもくと出ているシーンを何度も見ます。

以下、私の通っているジムで撮影。

IMG_9829.jpg


SNSでは

負傷された方の画像が流れてくることもあります。

そんな時

「実際に今戦争をしていて

今この瞬間に人が亡くなっているんだよな。」

と実感せずにはいられません。

「私には何ができるんだろう」

「何か寄付をすべきなのか」

「たまたま日本に生まれたけど、中東に生まれてたら、どうなったんだろう」

様々なことを考えます。

でも、結局は

目の前にある自分にできること

をやるしかないと。

パレスチナ難民の学校で授業をして

少しでも子どもたちの笑顔のきっかけをつくること。

子どもたちの可能性を広げること。

具体的に言えば

①生徒たちがやりたいこと(サッカー)

初めて行う競技のバランス

②友達と協力することの難しさや楽しさを感じてもらうこと

以上を意識しています。





「何もできない。」と嘆くのではなくて

私は死の危険を感じず

ぬくぬくと毎日生きて、呼吸をしている。

そんな日々の中で

学校から帰ってきたリラックスタイム

ふとした瞬間に

いたたまれない気持ちになります。

「私に何ができるのか」

無責任ですが

私が関わっている子どもたちが

10年後、20年後に

戦争について

何も考えなくて済む世界が来ることを願っています。

(私が幼い頃に、なーーんにも考えずに、ボケーとほのぼのと生きて来れたのは、大変幸せなことだったんだなと実感します。)

そして、

そんなことを書きながら、私はいつもよりも

トゲトゲさをなくし、まるっとした心持ちで、

できるだけ明るく楽しく生徒と関わろうと思ったのでした。

私の生徒との関わり

このブログで情報を発信すること


大して大きな変化はないだろうけど、

一握りの砂くらい


未来の世界平和に繋がるといいなぁ。

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