JICA海外協力隊の世界日記

アラブとアフリカの狭間スーダン カッサラの日々

スーダンは安全?

スーダンは安全?大丈夫なの?とよく聞かれます。


日本で報道されるスーダンはダルフール紛争、

米国からの経済制裁、バシール大統領への国際逮捕状など、

確かに「大丈夫?」と思うようなことばかりです。


全て事実だし、最貧国の一つであるし、

その昔オサマ・ビンラディンがいた国でもあります。


これだけ聞くとかなり怖そうな国ですね。


南スーダンでは治安が安定しておらず、

頻繁にニュースにもあがります。


その度に、大丈夫?という連絡を日本からもらいますが、

スーダンと南スーダンは別の国です。


2011年7月に南スーダンはスーダンから分離独立しました。

実際ここに住んでみてどうかと言うと、

人々は親切で優しいし恐い目にあったことは一度もありません。

写真はスーダン人の一般的な家の門ですが、

門の右側の真ん中あたりに紐が垂れ下がっています。

 
この紐を引っ張ると外からでも

開くようになっている家がよくあります。


女性たちは家の中で過ごすことが多く、

近所の家をよく訪問するので

こうなっているのではないかと思います。


誰でも開けられるなんてセキュリティ上ありえない、、、

と思いましたがそれだけ安全なのかも?


私が住んでいる家も、紐が通っていた穴が門にありますが、

今は紐はついていないので知らない人は入って来られません。


車のエンジンをかけたまま外に止めている光景も何度か見ました。


町を歩いていて知らない人でも挨拶はするけど金をくれ、

と言われることはあまりないし、

あってもあまりしつこくありません。


物乞いもいますが、イスラムの助けあいの精神で

小銭をあげている人をよく見かけます。


私の任地カッサラでは外国人はまだ珍しいため、

家の近くで出会った若い女の子たちに

家においでと誘われてそのままついていき、

一緒に家の中で踊ったり歌ったりしたこともあります。


バスに乗っても、降りたい場所を伝えておけば

通過するときに教えてくれます。


物を盗られたことは一度もありません。

本当に優しい人たちばかりで、よく助けられています。

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