JICA海外協力隊の世界日記

From ナミビア ~アラフォー電気系エンジニアのアランディス奮闘記~

#06-僕の配属先の職業訓練校「NIMT(ニムト)」について その①

みなさん、こんにちは!

今回と次回の記事では、僕の配属先の職業訓練校である
Namibian Institute of Mining and Technology:ナミビア鉱業技術専門学校
通称「NIMT(ニムト)」について紹介していきたいと思います。

この記事のソースは、加藤の聞き取りとNIMTのWebサイトからの引用なので、英語が得意な方は、ぜひ以下のNIMTの公式サイトものぞいてみてください!

【NIMT公式サイト】NIMT (nimtnam.com)


1.NIMTの概要や歴史など

1-1.NIMTの概要

NIMTは1991年に設立された、NIMT理事会が運営する専門学校です。
この教育機関のビジョンは「最高の職業・教育訓練の提供者となるべく努力すること」です。
実技と理論の両方が学べる環境を提供することで、他の職業訓練校との差別化を図っていて、実技訓練と理論訓練の両方で、ナミビア資格局の認定を受けています。

訓練生の年齢は
18歳以上で、フルタイムの通学コースの場合は、3月入学と9月入学の2グループの訓練生がいます。
フルタイムの通学コースでは、留年しなければ、4年で卒業できます。
1学年の前半6カ月はNIMTに通学する期間で、後半6カ月は企業で仕事をしながら技能を磨く実地訓練の期間です。
このフルタイムの通学コースに加えて、社会人向けの短期訓練コースもあります。
(この教育システムについては、次回の記事で詳しく書く予定です。)

キャンパスは計
4つでArandis(ナミビア西部)2つ、Tsumeb(ナミビア北部)Keetmanshoop(ナミビア南部)1つずつあります。
(この後の部分で地図を載せています。)

金属加工/組立、ボイラー製造、自動車整備、電気、計装、冷熱設備など全
12コースを設けています。
2023年6月末時点で、スタッフ
202名、訓練生は3月入学と9月入学合計で約3600名となっています。

1-2.NIMTの歴史

NIMTは30年以上の歴史を持っている教育機関です。
以下に主要な出来事を書きます。
【出典】NIMT - INTRODUCING NIMT (nimtnam.com)
【出典】Rössing Uranium Mine (rossing.com)

・1991年 E.D.G.Mueller氏がNIMTを設立。その際にRössing Uranium社が600万ナミビアドルを出資し建設を担当。
・2000年 Arandisに2つ目のキャンパスを開設。
・2007年 De Beers社の寄付によりTsumebに第3のキャンパスを設立。
・2009年 4つ目のキャンパスをKeetmanshoopに開設。

Rössing Uranium社はこのブログの第2回の記事でも紹介した、Arandisの成り立ちにも関係している鉱物資源採掘企業です。
この企業がNamibiaやArandisに与えている影響の大きさがうかがえますね。
【参考】#02-僕の住んでいる町 アランディス(Arandis)について その①


2.NIMTのキャンパス

2-1. NIMTの4つのキャンパス

前述したように、NIMTには4つのキャンパスがあります。
地図で見ると以下の様な位置関係です。

NIMT Campus2.png

それぞれのキャンパスには、以下の様な名前が付いています。

1. The NIMT Engineering Trades (NET) - Arandis
【参考】NIMT - NET (nimtnam.com)
2. The NIMT-Building & Civil Trades (NBCT) - Arandis
【参考】NIMT - NBCT (nimtnam.com)
3. The NIMT Northern Campus (NNC) - Tsumeb
【参考】NIMT - NNC (nimtnam.com)

4. The NIMT Southern Campus (NSC) - Keetmanshoo
【参考】NIMT - NSC (nimtnam.com)

2-2. 僕が働いているNET(Arandisにあるキャンパス)の様子

ここからは、僕の職場であるNETの紹介をしたいと思います。

まずキャンパスを上から見るとこんな感じです。
砂漠に囲まれているのですが、キャンパス内は緑が多いことが分かるかと思います。
【出典】Google Maps

▽NETの衛星写真
NET satellite.png

NETにはNIMTの本部としての役割があり、以下の部門のオフィスがあります。

・Examinations(試験担当部門)
・Job attachment(実地訓練・就職担当部門)
・Artisan Training / Curriculum(実技訓練 / 理論訓練担当部門)
・Student Affairs and IT(学生・IT担当部門)
・Finance(財務部門)

また、6つのコースの建物もあり、それぞれに実技訓練用の教室(実習室)と理論訓練用の教室(講義室)があります。
大講堂、図書館、視聴覚室、PC教室、食堂や一部の生徒が寝泊まりする学生寮もあります。

少しですが、写真も載せておきます。

▽大講堂
20190722_092752.jpg

▽実習室
IMG_1875.jpg

▽講義室
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▽図書館

Library.jpg

▽視聴覚室
AV room.jpg

▽PC教室

PC room.jpg

▽食堂
Cafeteria.jpg

▽食堂内の売店
Tuck-shop.jpg


3.NIMTで暮らす動物たち

NIMTのキャンパスは、先生や生徒だけでなく、様々な動物が暮らす場所でもあります。
主に鳥類で、

・クジャク
・ハト
・ニワトリ
・カモ

などです。
人をリラックスさせるだけで無く、敷地内の虫を食べるという役割も果たしてくれています。
そのため、NIMTでは殺虫剤を使わず、環境に優しい方法で植物の管理をしているそうです。

▽たくさんのクジャクたち
20230120_103131.jpg

▽なぜかニワトリに向けて羽を広げるクジャク
IMG_1505 (Medium).jpg

▽NIMTの池で泳ぐカモ
Duck (Medium).png

そして、NIMTには人を和ませる動物だけでなく、警備のための番犬もいます。
近くを通る時は恐怖を感じますが、よく訓練されていて、昼間は檻の中にいるので、先生や生徒が噛まれることはありません。

▽番犬の檻
IMG_1657 (Medium).jpg

このように、動物たちと協力しながら生活をしていることも、NIMTの特徴の一つです。


今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

次回はNIMT(ニムト)紹介の2回目、この職業訓練校の教育システムの紹介をする予定です。

それでは、次回もお楽しみに (^_^)/ !!

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