JICA海外協力隊の世界日記

サーイドゲッタン(幸せたくさん)を目指して

愛のカタチ。

人口1700万以上住む、都市の大カイロ圏に住んでいる。

アフリカ1の大都会。

いいところと、悪く見えるところと。

よくも悪くも、1年以上ここに住んでいる。

ここに来る前。

私は人口3000人の街に住んでいた。

山を越えて現れる、海の街。

その学校に1つの小学校。

落ち着ける、居心地がいい街だった。

出会う人、すべてが知っている人のようで、

心豊かになれた。

そこでかけがえのない時を過ごした。

そんな日々を思い出していた、ある日の夕方。

友達の家に、バスで向かっていた。

なんだか少し疲れていて、シートに寄り掛かる。

そんな時、

若者が興味深々に話しかけてきた。

いつもなら、笑顔で答えられるところも、

今日は少し疲れている。

それに、なんだか、からかい半分で聞いてきているようにも見える。

それがなんとなくわかるからこそ、

少し答えるのが億劫になっていた。

それでも大きな声で話しかけ続ける若者。

そんな時、後ろの席に座っていた紳士が、

「もうやめな。」

と。

「おれは、こいつのことを知っている。

ミスターサイードだ。こいつは、音楽の先生で、いい先生なんだ。」

若者と紳士が話す。

次第に若者は遠ざかったいった。

そしてその後紳士が、

「おれは君を〇〇学校で見たことがあるんだ。

        息子も君のことをよく話すんだよ。」

この街でも、

こんな愛のカタチに出会うとは。

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