2020/01/22 Wed
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初期評価表、導入!


Monire!
世界日記をご覧いただきありがとうございます。
本日は配属先で導入した初期評価表について。
初期評価表って?
初期評価表とは、クライアントが理学療法に来た際に初期評価をするためのツールです。
例えば、脳梗塞後に体の動きにくさが残っている人を見る時、理学療法士は
・動きにくさや感覚の鈍さなど脳のダメージによる障害の程度
・その障害によって制限されている生活動作
などを評価します。
その結果とクライアントの生活に関する希望から目標を決め、それに向かって理学療法を行なっていきます。
具体的には障害されている所の機能を取り戻すための機能練習や、現時点での能力でも生活の幅を広げるための生活動作の練習などです。
このように、理学療法の目標を決めたり具体的なメニューを決めたりする上で初期評価表は大切なものです。
なぜ、初期評価表?
配属先理学療法科にはクライアントを評価するための評価表がなく、各セラピストが思い思いの評価をし、または評価をしないまま治療をしている状態でした。
よって具体的な目標も決めないまま介入しており、中には毎回同じメニューをただ繰り返している姿も見られていました。
クライアント、理学療法士ともに“目標を達成すること”ではなく“理学療法に来ること”が目的化しているようにも感じます。
そんな状況を打破するため、
・ 評価をし、目標を決めて介入する
・ 定期的な評価でクライアントの変化を知る
ことを目的に初期評価表を導入することにしました。
いざ、初期評価表導入。
同僚と各担当を決め初期評価表を製作しました。
・ Neurology(中枢神経系)
・ Orthopedics(整形外科系)
・ Pediatrics(小児系)
・ Cardio-respiratory(呼吸循環系)
・ Women’s health(ウィメンズヘルス系)
・ Burns(熱傷系)
作ったのは上記6分野。わたしはCardio-respiratoryを担当しました。
そして9月から実際にこれらの評価表を使用しています。
導入してみたからわかったこと
実際に導入してみると、思ったより評価表を書くのに時間がかかり、必要のない評価があったり必要な評価がなかったりと、内容を編集する必要があることがわかりました。
それよりも意外だったのが、セラピストによって埋められる評価項目に差があったこと。
筋力や関節の角度、生活動作などの評価は全てのセラピストが可能でしたが、反射や筋緊張、聴診など、セラピストによって苦手な分野があることがわかりました。
もちろんこれは理学療法士とリハビリテーションテクニシャンが学んできたことの違いも関係していると思います。
この差をどうするか。
また、どういう風に初期評価表自体を編集し継続可能なものにしていくか。
隊員として活動できるのもあと約6ヶ月。
配属先に定着しきれていないものがまだまだ沢山あります…。
また、新しく始めようとしていることも…。
やるしかないと自分を奮い立たせながら、残りの期間も駆け抜けていきたいです。
それではご覧いただきありがとうございました。
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