JICA海外協力隊の世界日記

ラオスを縫う

お正月の正装はアロハシャツ

さばいでぃー ぴーまい(あけましておめでとう)

普段のあいさつ「さばいでぃー」(こんにちは)に「ぴーまい」(新年)を足すと新年の挨拶になります。

今回は少し前にあったラオス正月について紹介します。

41416日に「ぴーまい らお」と言ってラオス正月がありました。

周辺国のタイ、カンボジア、ミャンマー、スリランカなどでも同時期にお正月を迎えます。

規模は違えど、11日や旧正月も同じく「ぴーまい」です。

そのためラオスでは2023年に入って3回目のお正月を迎えました。

そもそも「ぴーまい」とは仏教のお祭りで、仏像に水をかけ1年の汚れを落とすことを目的としています。

日本でも行われている仏教行事の「灌仏会」に近いものを感じますが、同じように、人にも水を掛け合い一年の幸福を祈ります。

「ぴーまい」が近づくと路面店の服屋がアロハシャツ一色になります。

アロハシャツのことは「すあぴーまい(新年の服)」と呼びます。

どういった経緯でアロハシャツなのか周りのラオス人に尋ねてみましたが、はっきりとは分かりませんでした。

タイのソンクラーンでもアロハシャツが着用されているようで、もともと花柄や鮮やかな色の服がおめでたいとされていたところに、アロハシャツが入ってきてそれが定着したようです。

ラオスはエンタメ分野などでタイの影響を大きく受けているので、タイから流入したものかもしれません。

長年ラオスに住んでいる日本人の方曰く、ぴーまいにアロハシャツという文化は2000年に入る頃にはすでに定着していたようです。

アロハシャツは元々、ハワイの日本人移民が和服の布地から作ったものという説があります。

そんなアロハシャツがラオスで正月の服として着られているのはなんだか面白い繋がりを感じました。

それではまた次回。

ぽっぷ かん まい(またね)

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