JICA海外協力隊の世界日記

ラオスを縫う

美味しい生糸

さばいでぃー(こんにちは)

初めてこのお菓子に出会ったのは10年以上前のインドネシアでした。

砂糖の甘さだけのシンプルな味と綿菓子とは似て非なる食感にわたしは魅了されました。

白っぽく繊維の束のような綿菓子の見た目から、インドネシアでは「らんぶっと・ねねっく」(おばあちゃんの髪の毛)と呼ばれていました。

2度目ましてはタイのアユタヤ旅行中の大学生の時でした。

どのお寺の前で買ったのか曖昧ですが、バンコクへ戻る車内で友人や乗り合わせた人たちにこの綿菓子を紹介したことを覚えています。

そして、ラオスでも見つけることができました。

ラオス語では「ろてぃ・さいまい」といい、タイと同じ名前でタイからラオスに伝わったようです。

「ろてぃ」はクレープ、「さいまい」は綿菓子を指します。

「さいまい」の「さい」はタイ語で「糸」、「まい」は「絹」。

つまり「さいまい」は「絹糸」という意味です。

今までは綿菓子のさいまいのみを食べていましたが、教室に持っていき生徒に食べ方を教えてもらい初めてろてぃと一緒に食べてみました。

まとまった量のさいまいをろてぃで包むと、そのまま食べるのとはまた違った食感で、甘さ控えめなろてぃがよく合います。

あっという間に食べ終え、机の上に落ちていたさいまいの切れ端を見て生徒が一言。

「これ、絹の布の切れ端にそっくり」

キラキラひかる生糸とさいまいは間近で比べても見分けがつかないほどよく似ています。

養蚕が身近だからこそこの名前がついたのだなと実感しました。

ではまた次回

ぽっぷ かん まい(またね)

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