JICA海外協力隊の世界日記

ラオスを縫う

美しいことは痛いこと

さばいでぃー(こんにちは)

ラオス人女性の多くが眉毛タトゥーを入れているねと話していたとき、ある生徒が「眉毛、目、鼻、唇、輪郭全部やったわ」と誇らしげに教えてくれました。

ラオスでは白い肌、大きな眼、高い鼻、分厚い唇、細く尖った顎が美しいとされているようで、「日本人は肌が白くて羨ましい」と何度も言われたことがあります。

ラオスの平均“年収”は日本の平均“月収”と変わらないぐらいです。二重整形は2,000,000キープ(14,000円)、鼻整形は5,000,000キープ(35,000円)ほどからできるようです。

日本と比べると安く感じますが、ラオスでは月収以上です。

そのため、整形できる=裕福さのアピールにもなっているようです。

街中には美容クリニックが乱立し、手術直後の絆創膏や包帯をつけたまま出歩いている人も見かけます。

日本だと術後は帽子を被りマスクをして隠している人が多いですが(紫外線対策としても)、ラオスは真逆でむしろ整形したことをアピールしています。

しかし、やはりリスクもあるようで、ある生徒は「鼻を高く整形したけど感染症を起こし鼻先がなくなってしまった。」と話していました。

ローカルな美容院のようなところでも施術できてしまうので美容整形の手軽さが伺えます。

ラオスに来た当初はラオスの女性はキレイな人が多いと思っていましたが、首都の若い女性のうち50%は整形しているという人もいます。

これだけ整形が一般的だと未整形で美人なことも一種のステータスになっているようです。

「整形100%」も「天然100%」もどちらも自慢げに教えてくれます。

レストランなどの求人の募集条件に顔のいい人という項目が並んでいることもあり、「美しい顔」というのは何かと有利なようです。

ルッキズムが強いのか、美意識が高いのか、首都の美容事情は貧困国と言われて想像するイメージからはかけ離れていました。

ではまた次回

ぽっぷ かん まい(またね)

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