2018/02/01 Thu
活動 生活
バニラと蘭
こんにちは。あゆみです。
今回は、みなさんにも馴染みの深い、甘い香りが特徴のバニラについてお話します。
アイスクリームやお菓子、リキュールと幅広く使われるバニラ。
実は、蘭の一種であることをご存知でしょうか。
上記の写真のように、”バニラ”といってみなさんが思い浮かべるものは、種子(種子鞘)の部分です。
鞘の中には小さな黒色の種子が無数に含まれており、私たちが食べているアイスクリームに入っている黒いぽつぽつしたものは、実は蘭の種なのです。
種子鞘は、最初はつるつるした黄緑色をしています。
これを発酵・乾燥を繰り返し行うことにより、表面が黒くしわしわになり、初めてバニラ独特の甘い香りがするようになるのです。
高温多湿の環境で良く育つバニラは、パナマの太陽の元、すくすく育ちます。蔓は樹木や壁をつたってどんどん伸び、高さはなんと10mを超えることもあります。
先日、お家の庭を歩いていたら、偶然バニラの花を見つけました。普通は首をもたげるほど高い木の上に花を咲かせるのですが、手に届くほど低い蔓に花を咲かせいたので、初めて手に触れることができました。
バニラの開花は1日だけです。
なので、この1日に受粉のタイミングを逃してしまうと、バニラの種子は実りません。花もバニラのような甘い香りがするのかと思ったのですが、特に香りはしませんでした。
裏庭で、こんな貴重なバニラを見つけることができてしまうパナマ。
蘭が好きな私にとっては、これ以上ないほど素晴らしい場所です。
APROVACAでも年に約1回、バニラの種子鞘の収穫を行っています。今年は3つほど収穫し、現在は「バニラ酒」を試作中です。
二か月間ほどバニラを浸けたリキュールは黄金色になり、ふんわりと甘い香りが増してきました。
わたしとカウンターパート・ビビアナさんの、密かなお楽しみです。
Ayu
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