JICA海外協力隊の世界日記

手のひらのパナマ野生蘭

蘭だって、可愛いだけじゃない

こんにちは。あゆみです。
今回は、APROVACAのユニークなパナマ野生蘭を紹介します。

前回の記事で、一番の魅力は、蘭の”お顔”というお話をしました。
APROVACAでは、約150種類の蘭を栽培してますが、皆それぞれ個性的な顔つきをしています。

上記のHuntleya burtiiは、お星さまの形をした、おすまし顔の蘭です。
茶色の縁取りに、黄色と紅色。花とは思えないほど珍しい見た目をしてますが、これもれっきとしたパナマの野生蘭なのです。女性の拳ほどの大きさで、表面は固く、つるつるしています。湿気が多く、通気性の良い場所を好みます。

わたしのお気に入り、Trigonidium riopalenquense。
つぶらな瞳と、くるんと丸まった咢弁が、なんとも素朴でキュートなお顔です。ちなみに、目のように見えるのは、花びら(花弁)です。10円ほどの小ぶりの大きさで、一年を通して頻繁に花を咲かせます。木の間からひょっこりと咲いている彼らを見つけると、なんだかラッキーな気分になりますね。

Maxillaria endresiiは、いつもびっくりしているような顔をしています。
顎がはずれているような表情に見えるのは、わたしだけでしょうか。おもしろいですね。今月が開花のピークのようで、昨日から20ほどのつぼみが一気に花を咲かせました。Maxillaria endresiiのように、わたしもびっくり仰天です。


パナマの野生蘭は、多くの日本人が思い浮かべるような蘭のイメージと全く異なります。
”可憐””美しい”とは、少しかけ離れているかもしれませんが、よく見れば見るほど、味のある顔をしていると思いませんか。


“みんなちがって、みんないい。”―金子みすゞ


人間も、自然も、蘭も、多種多様だからこそ、すばらしいのです。

Ayu 

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