JICA海外協力隊の世界日記

キリバス marurung(元気)日記

国際色豊かな病院

みなさん、Mauri!

中山です。

本日はキリバスの医療事情を少しだけ紹介したいと思います。

基本的にキリバスでは医療費が無料となっています。

首都、南タラワにはプライベートクリニック(有料)が2つ。

その他のクリニックは保健・医療サービス省(MHMS:Ministry of Health and Medical Service)の管轄下となっています。

私の配属先である糖尿病クリニックもMHMSの管轄です。

〇キリバスの病院事情

キリバスの首都、南タラワには病院が2つあります。

南タラワの端と端。

東の端にツンガル(ナウェレウェレ)中央病院。

西の端にベシオ病院。

離島では、クリスマス島、タビトゥウェア島にも病院があります。

国内に入院施設は4か所しかありません。

他にはクリニックが点在していますが、基本的に看護師のみ*の駐在です。

基本的に医師は病院にしかいません。

看護師では手に負えなくなったケースが病院に紹介されます。

*場所によっては医師がいる場所もありますが、一時的です。

MA:Medical Assistantが駐在しているクリニックもあり、MAは簡単な手術やお産介助を行うことができます。

その中でもツンガル中央病院(写真1枚目)が国内最大施設になります。

ここには保健医療サービス省、日本で言うところの厚生労働省も併設しています。

約30年前に日本のODAにより建てられました。

〇キリバスの公用語は英語とキリバス語

私の配属先であるTungaru Central Hospital Diabetic Clinic(写真2枚目)は、名前の通り中央病院の一角にあります。

日々クリニックや院内、保健省のあたりを歩いていると、とても多くの国々の人に会います。

それは患者やその家族だけでなく、病院や省庁で働いている人もです。

もちろんその多くがキリバス人。

それからフィジー、ソロモン、パプアニューギニア、ナウル、クック諸島、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、台湾、キューバ…

きっと私が知らないだけで、他にも多くの国籍の人が働いているのでしょう。

そういう方と話す時はもちろん英語。

そしてそれぞれの母国語でも話していたりするので、多くの言語が飛び交っています。

聞いているだけであれば、とても病院とは思えないくらい国際色豊か。

診察業務に来てくれる医師もキリバス人とは限らないため、診察業務は英語で行われることも多いです。

キリバスに来て19カ月が経ちますが、私は未だに特定のキリバス語しか話せません。

薬や糖尿病関連のキリバス語の語彙は増えましたが、むしろ日常会話はできない…苦笑

それはきっと、この国際色豊かな環境も影響しているのかもしれませんね。

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