JICA海外協力隊の世界日記

キリバス marurung(元気)日記

キリバスと日本

Mauri

今回は嶋谷がお送りします。

本日はキリバスと日本の関係について説明したいと思います。

タラワの戦い

「タラワの戦い」は第二次世界大戦中の19431121日から1123日にかけて、キリバスのベシオ島で行われた日本軍守備隊とアメリカ海兵隊の戦闘です。この戦闘で、日本軍4,713名、アメリカ軍1,009名が亡くなりました。(引用:Wikipedia

キリバスのベシオ地区には当時使われた砲台や防空壕、司令部跡が残されています。【写真1枚目】

去年はタラワの戦い75周年戦没者慰霊式典も行われました。

キリバスのビヶニビウ地区にある博物館では、タラワの戦いで日本軍が残した書物や日本円が展示されており、戦時中に撮影されたとみられるビデオも保存されています。

日本のODA

・ニッポン・コーズウェイ改修計画(無償資金協力)【写真2枚目】

キリバスに一つしかない国際港が位置するベシオ地区と行政機関及び住民が多く居住するバイリキ地区を結ぶの幹線道路(ニッポン・コーズウェイ)の改修が行われ、20194月に工事が完了しました。

私の赴任時にはまだ改修工事の途中であったため、道路は土や石ででこぼこしており、ベシオ地区とバイリキ地区を移動するのに時間がかかっていました。しかし現在は改修工事を終え綺麗な道路ができたため、快適に2つの地区を移動することができるようになりました。

他にも

・ベシオ港整備計画・修復計画・拡張計画

・タラワ環礁電力供給施設整備計画

・タコロンガ診療所及びテマキン診療所復旧計画

・ベシオ地区ごみ収集車整備計画

・ツンガル中央病院救急車整備計画

などが実施されました。


また、技術協力事業として、現在、生活習慣病対策プロジェクトが実施されています。

キリバスでは、糖尿病や心血管疾患など生活習慣病(NCD)に起因する障害や死亡は増加傾向にあり、感染性疾患から生活習慣病への疾病構造転換が急速に進んでいます。25歳から64歳までの調査対象者の大部分(74.6%)が3から5つの行動危険因子を同時に持つ高度リスク群に分類され、中でも喫煙者は全人口の6割に上るとの結果が出ています。

生化学的要因においても、過体重は人口の81.5%、肥満は50.6%、糖尿病は28.1%、高血圧は17.3%、脂質異常症は27.7%といずれも高値を示し、近年悪化傾向です。キリバスでは、コミュニティ全体を巻き込んだ生活習慣病対策と幅広い健康課題に取り組む保健人材の能力の強化が強く求められており、専門家が派遣されています。

他にも

JICA海外協力隊が現在8名活動をしています。

ここでも感じるキリバスと日本のつながり

・日本で「キリバス産」と書かれたラベルの貼ってあるツナをスーパーで見かけました。

・キリバスのMarine Training Center(船員養成校)で訓練を積んだ漁師さんが日本の漁船で働いています。

・マングローブの植林が日本の団体の協力の下に行われています。

・キリバスのスーパーではわさびや手巻き寿司用の海苔を手に入れることができます。

・裏に「Made in Japan」と書かれた髪櫛が売られています。【写真3枚目】

さらに、ここには記載されていない多くの取り組みがキリバスと日本間ではなされています。「キリバス共和国」のことを知らない人もいるかもしれません。しかし、キリバスと日本は深い絆でつながっています。

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