JICA海外協力隊の世界日記

キリバス marurung(元気)日記

国会議事堂で発表しました。

Mauri!

今回は嶋谷がお送りします。

先日国会議事堂で、活動先であるKiribati Family Health Association(KFHA)と議員達とのアドボカシーミーティングが行われました。活動先のトップの計らいで、当ボランティアが去年実施した若年妊娠に関する調査結果について議員達の前で報告することになりました。

どうして若年妊娠に関する調査を行ったのか?

ここキリバス共和国では若年妊娠者数、若年妊娠率共に増加傾向にあります。若年妊娠は妊産婦・新生児死亡のリスクを増加させるだけでなく、学校中退による非雇用やストレスによる家庭内暴力を誘引する可能性があります。そこで、去年KFHAのスタッフと協力して、どうしてここキリバス共和国で若年妊娠が多いのか、その背景を知るための調査を行いました。キリバス南タラワ地区の19歳以下の若者382人に量的調査を行った後、さらに若者の価値観などについて知るために質的調査を行いました。調査の結果、キリバスの10代の若者の性や生殖に関する価値観、避妊や性感染症予防に関するサービスを受けることのできない理由が分かりました。避妊や性感染症予防に関するサービスを受けることができない理由としては①男女の知識の差②環境やアクセスの悪さ③個人的な理由(性について知る心の準備ができていないなど)④飲酒による性行動の誘発⑤男性優位の社会の5点が挙げられました。

何を議員達の前で報告したのか?

ここキリバス共和国で若年妊娠者数・若年妊娠率共に増加傾向であること、若年妊娠により誘引される問題について共有をしました。その後調査結果から分かったキリバスの10代の若者の性や生殖に関する価値観、避妊や性感染症予防に関するサービスを受けることのできない理由について、そして今後若年妊娠を予防するためにどのような対策をとるべきであるのかを説明しました。対策としては①若者だけでなく大人を含めた啓発活動の継続②コンドーム使用方法についてのデモンストレーションの継続③若者が性や生殖に関する情報やサービスを得やすい環境の整備やアクセスの改善④ユースフレンドリーサービスの提供⑤CSEComprehensive sexuality education:包括的性教育)の学校カリキュラムへの適用⑥若者への安全な飲酒を促すプロジェクトの開発⑦男性を対象とした啓発活動の実施⑧若年妊娠者の学業継続・雇用支援を挙げました。

 KFHAはキリバス共和国で活動するNGOです。「若年妊娠」という問題に立ち向かうためには政府や議会を巻き込むことは不可欠です。NGOにはNGOの、政府には政府の強みと弱みがあります。今回の若年妊娠に関する調査結果を報告することで、NGOと政府がそれぞれの強みを活かし、この「若年妊娠」という問題に立ち向かうお手伝いができていればと思います。

【写真】発表の様子。緊張しましたが、私自身にとっても、とてもよい経験になりました。

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