JICA海外協力隊の世界日記

キリバス marurung(元気)日記

私の嫌いなノニは万能植物

みなさん、Mauri! 中山です。

タイトルにもある通り、私はノニが苦手です。

あの独特な匂いが苦手で、食べると舌がしびれるので好んでは食べません。

と言っても、キリバスに来て初めてノニを知り、食べました。

キリバス人と話していても、あの独特な匂いが苦手な人はやっぱりいるみたいです。

しかしキリバスではノニはとても重要な植物であるという話をよく聞きます。

そして今回、この記事を書くにあたって、少しだけノニのことを調べてみました。

〇ノニについて

英語;Noni

学名;Morinda citrifolia

和名;ヤエヤマアオキ

ハワイなどのポリネシア諸島、東南アジア、オーストラリアなどに自生するアカネ科の熱帯植物。

ポリネシアでは昔から万能の民間薬として重宝されてきた。

抗酸化作用があり、免疫力向上などの効果が期待されている。

(日経ヘルス サプリメント辞典 第4版)

日本でも健康食としてノニジュースがあったりしますよね。

〇キリバスでのノニ

キリバスでもノニは”Te noni”と呼ばれ、民間療法で用いられてきました。

葉を薬として服用したり、傷口に葉を塗布したりするそうです。

内服の効果は色々とあるらしく、おなかの調子が全般的に悪い時に内服するそうです。

今までに糖尿病の患者が足に傷を作ったときに、いろんな物を塗布してきたケースを見ましたが、ノニの葉を塗布してくるケースが多い気がします。

ノニはフルーツとしても食べられるし、新芽や葉っぱを食材として使用する場合もあります。

野菜の入手が困難なキリバスですが、ノニの木はいたるところにあるので、フルーツや葉っぱの摂取を勧めています。

ただ、タイトルの通り私はノニの実の味が大変苦手なので、「私は苦手なんだけどね」と患者に話すとほぼ100%笑いが取れます。

更に、キリバスではゴースト*の存在が信じられていました。

そのゴーストは子供が夜に出歩くと悪さをするそうです。

だから、親は子供をゴーストから守るために、夜出歩く際はノニの葉を子供に付けるそうです。

*英語で話していたため「ゴースト」と表現していましたが、話を聞いていると、日本で言うところの妖怪や精霊に近い印象を受けました。

また、ノニの効果は人間だけではありません。

ノニの実を食べることで豚も病気になりにくくなるそうで、ノニの木の下で豚を飼うそうです。

〇昔は今より食べていた

輸入食品で溢れかえる前のキリバスでは、おなかがすいた時にノニの実を食べていたそうです。

生活習慣予防のためにも、ぜひノニをもっと活用出来たらな、と思う次第です。

…私は苦手なんですけどね!苦笑

キリバスでは、ただ食べるだけでなく、薬やゴーストからの護身のために使われるノニは万能植物ですよ!というお話でした。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ