2024/06/29 Sat
人 小学校 活動
オキナワ隊員の活動紹介1~オキナワ第一日ボ学校編~
Hola! 25回目の世界日記は、オキナワで活動しているボランティアの活動を紹介いたします!
実は現在、オキナワ移住地には、私を含め6名のJICA海外協力隊員が活動しています。
それぞれ職種や配属先が異なっていることもあり、今後各隊員の活動の様子を紹介できたらと思っています!
そこで今回、紹介させていただくのは…
2022年度4次隊で青少年活動の分野で活動している家弓俊輝(かゆみ としき)さんです。
2023年6月から、オキナワ第一移住地にあるオキナワ第一日ボ学校で活動をしています。
オキナワ第一日ボ学校(以下、日ボ学校)は、1987年にオキナワ第一移住地に設立されました。
現在は、日系人・ボリビア人の小学生から高校生までがこの学校に在籍しており、児童・生徒数は合わせて、110名です。
先月、私が土壌についての授業を行わせてもらったのもこちらの学校です。
(授業の様子は以下「JICA世界日記」のリンクからどうぞ!
https://world-diary.jica.go.jp/kishimotoakari/activity/post_12.php )
日ボ学校の特徴の一つは、午前はスペイン語・午後は日本語で授業が行われていることです。
家弓さんの活動のメインは、午後の時間帯に児童達に日本語を教えることであり、9名の小学3年生の担任をしています。
ここからは、家弓さんのある日の活動の様子を少し紹介します。
1時間目:三線の授業
この日はまず、三線の授業から。
オキナワの伝統文化を教えるのもこちらの学校の特徴の一つです。
もともとは母の日に児童達がお母さんに披露するために、授業の一コマを使って練習を始めたそうです。
母の日が終わった後も、児童達から三線を続けたいとの要望があり、今では一週間に1回は三線の授業を行っています。
この日は、カエルの歌やきらきら星などを練習していました。
また三線の練習だけでなく、三線を弾くにあたっての作法なども、子ども達は以前に学んだようで、しっかり身についている様子でした。
家弓先生は
「三線の授業を始めて、沖縄の文化である三線を学んでもらえることはもちろん、児童達が自ら進んで、授業の準備や片づけを行ってくれるようになったことが、この授業を始めてよかったと思う」と三線の授業の価値を話してくれました。
2時間目:日本語の授業
今回の授業では、日本語で自己紹介の練習と動詞の過去形の練習でした。
私が授業に訪問していることもあり、一人ずつ自己紹介をしてくれました。
子ども達同士でスペイン語を話している姿は、よく見かけるため、日本語でスラスラ自己紹介をしている姿にとても驚きました。
家弓さんによると、自己紹介の練習は2週間前から始めたそうで、子ども達は覚えるのがとても早いそうな。
また、動詞の過去形の活用も、みんな自ら手を挙げてスラスラと答えている姿にはびっくりしました。
3時間目:日本語の授業
3時間目も同じく日本語の授業。
簡単な形容詞(大きい、長い、速いetc...)を勉強していました。
形容詞の勉強の後は、日本のアニメをみてお勉強!
子ども達に少しでも日本語に興味を持ってもらうためには、日本語を教えるだけでなく、このような工夫も必要だなと思いました。
掃除の時間
授業後は、日本の学校では普通である掃除の時間です。
ボリビアの学校では、児童・生徒たちが掃除をする時間はありません。
ですが、ここ日ボ学校には、日本の教育を取り入れていることもあり、児童・生徒たちが掃除をする時間があります。
掃除が終わると、下校の時間となり、子ども達を見送り一日の活動が終わります。
家弓さんの任期は残り約1年。
日本語を教えることがメインの活動である一方、スペイン語を使わないと子ども達とコミュニケーションが取れないことから、言葉の使い分けのバランスに苦戦することもあるそうです。
それでも、
「現在の日ボ学校は学校設立時と違い、日系人の生徒数がかなり少なくなっており、学校の在り方も変わりつつあります。そのため、現在の状況にあうように、学校の枠組みを見直す必要を感じており、学校の目標やルールの再編成などのサポートを残りの任期で挑戦したい。また、再編成をする過程で全ての先生たちが一貫した指導を行い、学校全体に一体感が生まれるようにしたい。」と残りの任期で挑戦したいことを話してくれました。
今回は、青少年活動の分野で活動している協力隊員の様子をご紹介しました。
また世界日記で隊員の活動を紹介できたらと思います!
では、またー!!
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