JICA海外協力隊の世界日記

めんそーれ もうひとつのオキナワ日記

銀山の町ポトシ(Potosí)へ

Hola! 21回目の世界日記は、ポトシ(Potosi)旅行について!

先日、ボランティア仲間とポトシ県に行ってきました。ポトシ県の観光地と言えば、あの有名なウユニ塩湖です!

ですが、今回はウユニ塩湖ではなく、ポトシ市に行ってきました。

ポトシ市はボリビアの南部に位置し、またアンデス山脈中に位置するため、標高約4000mと富士山より高い所にあります。

ポトシには多くの鉱山があり、スペインによる統治時代には、多くの金や銀が採掘されました。

今回は、ポトシ市内にある「セロ・リコ(Cerro Rico)」という銀山に、ガイドさんに案内してもらい行ってきました!

セロ・リコは、ポトシ市街の歴史的な建造物とともに世界遺産にも登録されています。

また、この銀山は現在でも、採掘作業が行われている鉱山です。(最初の写真が銀山のセロ・リコ)

セロ・リコの中に入る前に、ヘルメットや長靴を身に着けて、準備完了!

鉱山には、土曜日ですがお仕事をしている鉱夫さん達がいました。

ガイドさん曰く、ポトシ市の人口の半分が、鉱山での仕事に従事しているそうです。

鉱山の中は真っ暗で、懐中電灯が必須!

また、場所によっては、天井が低く、頭を下げながら歩かなければならない所もありました。

歩いていると、鉱車に採掘物を載せて運んでいる鉱夫さん達に会いました。鉱車には、重さ1.5t~2tの採掘物が積まれているそうです。

鉱山の中をさらに進むと、「Tío(ティオ)」という坑内の安全を守る神様が祀られています。

ガイドさん曰く、坑内に一足入ると、どの宗教の信者であっても、全員がこのティオを神様として信仰しなければならないそうです。

なので、私たちも銀山に向かう前に、ガイドさんの指示に従って銀山周辺にある市場でコカの葉※を購入してお供えをし、今回の旅行の安全をお願いしました。

コカ葉は、ボリビア国内では伝統的に高山病に効果があるとされていますが、明確な効果は証明されていません。急性高山病について | 在ボリビア日本国大使館 (emb-japan.go.jp)

ティオの周りには、鉱夫さん達がお供えしたコカの葉とたばこ、お酒でいっぱいでした。

ガイドさんは以前、鉱山で仕事をしていたそうで、鉱山内での仕事の様子を話してくれ、また写真やビデオを見せてくれました。

スペイン統治時代には、多くの奴隷によって鉱山の発掘が行われ、同時にたくさんの方の命が犠牲になったという悲しい歴史も残っています。

また、資源には限界があり、今では鉱物の採掘が難しくなってきているのが現状です。

現在でも稼働中である鉱山の現場を目の当たりにでき、貴重な体験ができた旅行でした。

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