JICA海外協力隊の世界日記

めんそーれ もうひとつのオキナワ日記

祝 コロニア・オキナワ入植70周年記念式典

Hola! 31回目の世界日記は、8月17日(土)に移住地で行われた、「コロニア・オキナワ入植70周年記念式典」について!

今回の式典の様子をお伝えする前に、オキナワ移住地がボリビアに作られた歴史について、少しお話いたします…

オキナワ移住地は、第二次世界大戦後の沖縄県の窮状を援助するために、戦前に沖縄県からボリビアに移住した方々を中心とした義援活動を発端とします。

1954年に第1次と第2次移民団がボリビアに入植しましたが、最初に入植した場所は、現在のオキナワ移住地ではなく、「うるま移住地」という場所でした。

うるま移住地では原因不明の伝染病が流行したため、移住地を移転せざるを得ない状況となりました。

二度にわたる移転の末、現在のオキナワ移住地に定住することができるようになりました。

その後も、第3次から第19次移民団が入植し、農業を中心としてオキナワ移住地の開拓が進みました。

現在では、移住地の日系人は約800名であり、一世から二世、三世へと沖縄の伝統や文化などが受け継がれています。

このような歴史の背景のもと、第1次、第2次移民団が入植した1954年から今年で70年という節目の年となりました。


式典の当日、朝9時にまずは慰霊祭から始まりました。

慰霊塔の前で、黙とうやお焼香が行われ、先人達の遺徳が偲ばれました。

その後は、70周年記念式典が行われました。

会場には、オキナワ移住地の方達だけでなく、沖縄県やブラジル、ペルー、アルゼンチンなどオキナワ移住地と所縁のある方々もたくさんいらっしゃっていました。

thumbnail_IMG-7943.jpg

式典後は、祝賀会ということでお昼ご飯と余興の時間でした。

机の上には、「祝」の文字が刻まれたお饅頭も置かれていました。

祝賀会では、三線の演奏や琉球舞踊、エイサー、ボリビアのダンスなどが行われました。

前回の世界日記「豊年祭 2024」でもあった、「琉球王国絵巻行列」や子どもたちと琉球舞踊団が一緒に踊る「ダイナミック琉球」が、今回の祝賀会でも行われました。

豊年祭で見ることができず、後日、友人に動画を見せてもらいましたが、祝賀会ではリアルタイムで見ることができました!

(写真は琉球王国絵巻行列の様子)

私は今回のエイサーには出演しませんでしたが、移住地で一緒に練習しているメンバーが出演していました。

自分がまだ踊ることができない難しい曲を何曲も、かっこよく踊っているメンバーに見とれてしまいました。笑

IMG-7992.JPG

最後は沖縄らしくカチャーシーで締められ、祝賀会が終わりました。

カチャーシーとは、沖縄を代表する手踊りで、頭上で手を左右に振っておどる踊りです。沖縄の方言で「かき混ぜる」を意味しており、踊る様子が「かき回している」ように見えることが由来です。沖縄では、結婚式や宴席などの祝いの席の最後に踊られます。

オキナワ移住地が今日のように発展するまでには、前述には書ききれないほどの様々な苦労や歴史がありました。

そんな移住地で、隊員として活動・生活ができてよかったなと改めて感じました。

また、70周年という節目の年に、オキナワ移住地で一緒にお祝いできたことを嬉しく思います。

これからのオキナワ移住地の益々のご発展を祈念しています!!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ