JICA海外協力隊の世界日記

ラオスの暮らしを知りたい

Christmas Market Fair

Vangvieng Posa Handicraft(VPH)は昨年、ビエンチャン市のホテルで開催された「Christmas Market Fair(CMF)」に参加した。

この展示会はForestry Training Center(FTC)VPHの継続的な活動のおかげで出展に漕ぎつけた。なぜならFTCVPHはこの展示会を主催している団体のもとへ数回訪れ、VPHの手工芸品を直接、主催団体へアピールしていた。最初は主催団体があるルアンパバーン県、そして次は昨年の10月に開催されたHandicraft Festival(HF)と、任地から外に出てVPHの手工芸品を積極的にPRした成果であった。FTCVPHは主催団体から招待を受けたことで、交通費以外の費用を主催団体から支援してもらうという素晴らしい待遇だった。

この展示会で一番困ったのは、多くの来場者がラオス在住の外国人(英語話者)であったこと。私も職員も英語など上手に話せないので、接客のときにVPHや手工芸品の説明ができなかった。そこで私はFTC職員と相談して、話さなくてもわかってもらえるように英語で説明を書こう、ということになった。

その時にVPHの手漉き紙や持ってきていた現物が多いに役立った。手漉き紙に筆ペンで英語の説明文を書き、そのうえに紙布の工程がわかるように現物を並べた。作ってみるとFTC職員はとても気に入ってくれた。以前に作った英語の商品POPや草木染め・柄の一覧表、活動写真も補助的な役割を果たしてくれた。でも英語話者の外国人に対して効果があったのかは正直不明。

その他、今回の展示会はHFで学んだことを生かす機会でもあったので、今回も商品準備、商品ディスプレイ、売上管理、接客などFTC職員と一緒に試行錯誤した。もちろん完璧とは言えないけど、継続的に展示会へ参加してきたことで確実にFTCはレベルアップしている。やっぱり「継続は力なり」ということは大切だと感じた。

そのおかげもあって、CMFで出会った方からうちわを数百本発注してくれたり、FTCに直接来訪して買い付けの話をしてくれたりする方が現れるなど、参加した効果が少しずつ現れ始めている。今回の経験によって、任地で待つより外へ出たほうがチャンスをつかめる可能性が高い、ということをFTC職員が肌で感じてくれたらうれしい。

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