JICA海外協力隊の世界日記

ラオスの暮らしを知りたい

ラオスのお会計

いくつかの展示会に出展したときの話。周りのラオス人は日本のような接客はしない。顧客が来ても椅子に座って他の作業を優先したり、スマートフォンをいじったり、座ったまま何もしなかったりと自由だ。

日本のやり方を押しつけたい訳ではない。でも一つの疑問が浮かんだ。「備えあれば憂いなし」という感覚はあるのだろうか。ラオス人の中でも程度の差こそあれ、そのような気持ちはあるのだろうか。あるいはそんな意識など全く無いのだろうか。

また私の勝手な考えだと、「顧客を待たせたら不快にさせてしまい、信用を失うんじゃないか、怒られるんじゃないか」とビクビクしてしまう。周りのラオス人にもそんな感覚はあるのだろうか。

私は展示会で一緒に接客していて、商品の用意や会計の遅さが気になった。案外、時間がかかる。直前までのんびりしていたのに、接客になるとラオス人からも焦りのようなものを感じる。特にお釣りがないときやラオス語以外の話者の接客では完全に焦っている。

ラオスのお店ではお会計のとき、自分の財布からお釣りを出すのがほとんど。レジなどは限られたお店でしか使われていない。そのため財布にお釣りがないと、近くの人に大きいお金をくずしてもらわなければならない。

Forestry Training CenterFTC)」の職員は以上の経験を糧に、今では大きな展示会へ参加するとき、事前に細かいお釣りも用意するようになっている。その他にも電子決済を活用している。ラオスでは首都であれば電子決済もかなり浸透している。そのため顧客に電子決済を使ってもらえば、たくさんお釣りを用意する必要がない。

以上のように展示会をいつくか経験していく中で、FTC職員は事前に会計しやすい仕組みを作ったり、商品の保管場所を決めたり、お釣りを用意したりなど、少しずつ改善を進めている。

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