JICA海外協力隊の世界日記

ラオスの暮らしを知りたい

接客時の工夫

私の周りのラオス人は何でも口頭だけで説明しようとする方が多い。接客のときはその姿勢がどちらかと言えば短所となることもある。

「Vangvieng Posa Handicraft(VPH)」で作っている手工芸品は「紙布(しふ)」という特徴的なもの。多くの人はどうやって作っているのか想像できない。そのため、この製造工程を口頭だけで顧客に説明するのは難しい。事実、多くの顧客が口頭説明だけでは紙布の作り方を理解できていない。

そこで私は、目で見てわかるものを作ろう、と考えた。今まで作ってきたのは、製造工程の動画、草木染めや柄の一覧表、そしてVPHの活動を印刷した写真など。その他にも紙布の原材料から布になるまでの現物(各工程の実物)を用意するように、「Forestry Training CenterFTC)」職員とVPHメンバーに相談した。

この方法はFTC職員もVPHメンバーもある程度気に入ってくれている。とくにFTC職員は要職の顧客が来ると、必ずそれらの道具を使いこなし、VPHの紹介に熱心になっている。その他にもFTC職員は、展示会で紙布の製造工程動画をPCやタブレット端末に流すように自分で改善している。

さらにもう一つ、目で見てわかるもの、の必要な理由がある。実は私含め、FTCVPHに英語を上手に話せる人がいない。そのため上記の取り組みは、英語話者にVPHの魅力を伝える補助的な役割も果たしてくれている。

これらの方法が完璧とは言い難い。でも今後も、FTC職員やVPHメンバーが自分のものにして継続してくれればいいなと思う。

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