JICA海外協力隊の世界日記

ラオスの暮らしを知りたい

すぐに捨てられてしまう販売データ

いくつかの展示会に参加して気がついたこと。領収書の意味合いが「商品を作ったメンバーに売上が正しく配分されるように確認するもの」でしかない。領収書のデータを分析し、次の商品づくりや販売に生かす、というような使い方はまったくされていない。売上を配分したあと、「Vangvieng Posa Handicraft(VPH)」メンバーは領収書を保管することなく廃棄する。

これは「Forestry Training CenterFTC)」職員にとっても同様。各VPHメンバーの売上を確認したあと、売上から数%の手数料をとってしまえば領収書のデータにあまり興味がない。

どうにか販売で得られたデータを次の商品づくりや販売で生かせないか。ということで現在、展示会に参加するときは、売れた商品を把握するチェックリスト、各商品の販売数量と合計金額が確認できる集計表を用いている。これらの表は始め、私がエクセルで作成した。しかしFTC職員がこの表を使用していく中で、彼ら自身が使いやすいように自分たちでエクセル表を変更している。

FTCの中にある直売所では、商品が売れたときは必ず領収書を書くようにVPHメンバーへ伝えている。そしてクリアホルダーに1月から12月までの領収書が保管できるようにページを作っている。領収書は売上日の若い順に並べ、その月が終了すればホッチキスで留める。

領収書のデータではどのような柄、色なのかまで記録することができない。そのため売れた商品の写真を必ずMessengerのグループに送付するように伝えている。

このように書くとうまくいっているように感じる。でも実際はなかなか浸透していない。そしてそれらのデータを活用する段階までにたどり着いていない。今まで積み重ねてきた経験・勘・度胸だけでなく、事実に基づいたデータも活用できればVPHはよりよくなると感じている。今のままだと私の任期が終われば、上記の管理方法もすぐに途絶えてしまうので、何かテコ入れできる方法を考えなければならない。

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