JICA海外協力隊の世界日記

ラオスの暮らしを知りたい

生産者とバイヤーの取引

Vangvieng Posa HandicraftVPH)」の紙布を販売する生産者。WhatsAppのテレビ電話で顧客に商品をアピールしている。この顧客によると生産者は当初、手に溢れるほどの商品を持ち、「ຊ່ອຍຂ້ອຍແດ່(ソーイコイデー)/助けてください」と言っていたらしい。でも現在は、テレビ電話越しに商品が見えやすいよう、持つ商品を絞ったり、顧客の好みに合わせて商品を選んだりと、改善点がみられるとのこと。スマートフォンを初めて購入してから数年、生産者たちもスマートフォンによるオンライン販売へ適応し始めている。

生産者にとって、WhatsAppMessengerを駆使してバイヤーとやり取りすることは当たり前になっている。スマートフォンの写真とボイスメッセージを使いながら、なじみのバイヤーに商品を提案していく。欠点があると言えば、商品説明が足りないこと。どういう染め方なのか、柄は何なのか、素材は何なのか、何のための商品なのか、という説明がほとんどない。今後はそういう面も改善していかなければならない。

取引の独特な面をあげるとすれば、商品がVPHと首都ビエンチャンの間を往復すること。生産者はバイヤーのために一度、選んだ商品をすべて発送する。そしてバイヤーは実物を検品して購入するか判断する。そして購入しない商品をVPHに返品する。ある意味バイヤーは生産者を信用していない。でもそれも仕方がない。VPHは現状、品質管理に関する工程がない。そしてスマートフォンのカメラも画質が悪くて判断がしにくい。そして商品説明がないのでバイヤーも商品について確信を得られない。以上のことから、バイヤーではなくVPHに問題があることは明白であるため、今後の活動で一緒に改善できるようにしたい。

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