JICA海外協力隊の世界日記

ラオスの暮らしを知りたい

「宮古上布」の贈り物

ある方からのご厚意で頂いた沖縄県宮古島の「宮古上布」に興味を示す生産者たち。宮古上布を手渡すと、生産者はすぐに「ງາມ(ガーム)/きれい」、「ເກັ່ງໆ(ゲーンゲーン)/上手」と感想を述べた。生産者が宮古上布に対して驚いていたことは、糸の細さや絣の繊細さだった。生産者の一人は、絣は織れないけど柄として参考にする、と織機に座りながら宮古上布を見つめていた。

宮古上布の細い糸は「苧麻(ちょま)」からつくられている。そのため、素材は絹じゃないよ、と生産者に伝えると、生産者は「カジノキ?ナイロン?麻?」と矢継ぎ早に答えた。でも苧麻のラオス語は知らないので結局、ラオス語で「ປ່ານ(パーン)/麻」と言うしかなかった。

パンフレットによると宮古上布は、「トンボの羽のように軽く、糸は細く強くしなやかで、通気性にとんだ、最高の夏衣」で「日本麻織物の最優秀品として着尺物の王座を占め」ているらしい。はずかしながら、宮古上布をいただいた方から教えてもらうまで、私は宮古上布のことを知らなかった。でも宮古上布が使われている「叶(かな)」というブランドの名刺入れを購入できたので、これから大切に使っていきたい。

沖縄県とラオスは似ている、という話を度々耳にしていたので、布を通して生産者に沖縄県を紹介できてよかった。生産者の一人は、バックに宮古上布を入れていつも大切に持ち歩いている。

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