JICA海外協力隊の世界日記

ラオスの暮らしを知りたい

休日の無い村人たち

Vangvieng Posa HandicraftVPH)」のメンバーと話しているとよく聞く話。任地の村人の多くは日銭で暮らしている。そのためVPHメンバーの1人は、先生や軍の職についている人々を羨んでいた。なぜならそれらの職業は月給を得ることができる。いつ収入が得られるのかわからない状態より、毎月安定して収入を得られる方が確かにありがたい。

実はVPHも約20年前、JICAの技術協力プロジェクト「The Forest Conservation and Afforestation Project (FORCAP)」が実施されていた時期、VPHメンバーに日給が支払われていたらしい。その時の心境をVPHメンバーに聞いてみると、ある程度計算のできる収入があると心に余裕ができた、と語ってくれた。

私は日本で働いていたとき、月給が保証されていたので、日々どうやって収入を得るかなど考えたこともなかった。ある意味、適当にやってもお給料はもらうことができた。

しかし村人たちの現状は厳しい。もし働くのを怠ければその分、収入が減って自分の首を締めることになる。そのような背景を知ると、村人たちが朝早くから夜まで働いている理由がよくわかる気がした。私がその立場だったら恐ろしくてたまらない。

配属先の職員は土日が休日となっている。しかし多くの村人には決った休日がない。そのため休むことなく毎日働いている。とは言っても、職員は家で休んでいる訳ではない。土日も畑や漁に出て、暮らしていくために配属先以外で働いている。周りのラオス人はみんな、暮らしていくために毎日働いている。

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