JICA海外協力隊の世界日記

コンピュータと絵本

小学校で昔話の劇を披露

 先に紹介したモザンビークの昔話3つを、小さな絵本にして、こども達に紹介したいと思い、絵本の読み聞かせ、ならぬ、学生達による劇を披露する会を企画しました。以前、孤児院でやった時には、劇を見せただけでしたが、今回は、こども達に少しでも読む楽しさを知ってほしいと思い、絵本のコピーを50冊用意しました。絵も文章も私達のオリジナルなので、コピーを配ることができます。

 今回は小学校におじゃましました。小学校は3部制です。私達は午後、おじゃましました。午前で授業が終わったこども達に、劇を見せることにしていました。100人以上集まってくれました。こども達は大興奮でした。劇の前に、こども達に3つの昔話を知っているか聞いてみました。だれも知らないようでした。

 日本の昔話を日本人みんなが知っているのは、本やテレビのおかげでしょうね。モザンビークでは、内戦のせいかどうか、お話を語り継ぐということが、あまりなされなくなっているようです。このままだと、やがて忘れ去られてしまうかもしれません。すでに消えてしまったお話がたくさんあるのでは、という気がします。

 孤児院でやったときには、ロザーナが来れなかったせいか、お話を必ずしもうまく伝えきれない面があったのですが、今回は、ロザーナがうまくリードしてくれました。ロザーナは「月の娘」に素敵な絵を描いてくれた学生です。

 学生達は、絵本のコピーを見ながら演技したのですが、劇が終わったら、こども達がそれをほしがりました。学生に絵本のコピーを配ってもらおうと思いましたが、子供たちが押し寄せて、取り合いになりそうだったので、この小学校で活動しているJICAボランティアのちえさんに、預けることにしました。

 こども達は十分楽しんでくれたようでした。学生達も楽しんだようです。今度は、学生の一人が昔卒業した小学校でやってみよう、という話になりました。

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