JICA海外協力隊の世界日記

YAPだより

Women's Day(母の日)とWomen's Health Week(女性の健康週間)

(写真は健康診断の問診中)

ご存じの通り5月第2日曜日の12日は日本では母の日ですが、この母の日は1949年頃にアメリカに見倣って日本で行われるようになったとのことです。ミクロネシア連邦においてもアメリカの習慣が持ちこまれていることが多く、「Mother’s Day (母の日)」 もそうです。アメリカでは母であるすべて人が感謝の対象となっていて、白いカーネーションやお菓子などがプレゼントされますが、敬老の日がないためこの日に祖母にも感謝を表すプレゼントをするとのことです。ちなみに、6月に父の日がありますので、祖父へのプレゼントはこの日に行われるとのことです。ヤップでも同様なことが行われていると思われます。

(写真は血圧測定中)

この時期に合わせて、ヤップ州立病院では5月13日から金曜日まで女性のための健康診断が無料で行われました。ちなみに病院で受診する場合、初診料として$2を支払うのですがこれも無料とのことでした。

検査項目は全部で13項目です。

1. 血圧測定

2. 身長/体重/ BMI測定

3. HbA1c試験(病院の検査室にで採取された血液を利用)

4. 心血管疾患リスク評価

5. 必要に応じて、インフルエンザの予防接種またはその他の予防接種

6. VIA(必要ならばパップ)と乳房検診

7. ヘモグロビンテスト

8. HIV、梅毒、淋病、クラミジア、Hep-B検査(すべてのサンプルは病院の検査室で採取)

9. 便潜血検査(病院検査室で採取したサンプル)

10. 鬱病検査/アルコール使用リスク検査

11. 結核リスクアンケート

12. 口腔がん検診

13. 眼科検診(病院内のみ)

(他にも簡単なアンケートがある)。

ヤップ州立病院に配属されているJICA青年海外協力隊員である公衆衛生担当が、7のヘモグロビンテストのコーナーを現地職員と共に担当していました。このコーナーでは、鉄分不足による貧血の有無を目の下まぶたを裏返して判定する簡易な方法(写真のように鏡を隊員が受診者にかざし、下まぶたの色で貧血の有無の判定している)と鉄分不足を改善するための食材や食事の方法について、隊員が作成した資料をもとに口頭で説明し、配布もしていました。

なお、ヤップ本島には記念病院のほか4箇所の診療所があり、いずれでも検診(一部の項目は記念病院のみ)が出来ますので、5箇所合計で600名弱の受診者があったとのことでした。本島の人口は7千人と言われており、その半数が女性とすると受診率は17%となり、相当高い受診率であったと思います。

6月16日は父の日で、これに合わせて6月17日から1週間、検査項目の一部は変更がありますが、男性向けの健康診断が行われる予定です。

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