JICA海外協力隊の世界日記

YAPだより

カトリックハイスクールの音楽会

この時期、日本では4月30日に上皇陛下が平成の天皇から御退位され、5月1日に元号が令和として改元され、今上天皇がご即位されたことを祝い、何と10連休という長期のお休みで有意義に活用された方や持て余された方など色々な形で過ごされたことと存じます。

ヤップは当然カレンダー通りのお休みをいただいています。

さて、ヤップの中にカトリックハイスクールがあります。日本と同じように高校生の年齢は15歳から18歳までとのことです。この学校で、過日野外の音楽会がありました。音楽会では、その学校の音楽好きな生徒が入れ替わり立ち替わり出演して全員で合唱したり、数人のグルーブが生徒の弾くギターやウクレレに合わせて歌ったりしていました。

日本と違うのは声援の仕方です。好きな生徒が歌いだすと多くの生徒が一斉にかけ声をかけます。男子生徒に対する女子生徒たちのかけ声が大きく、まさに黄色い声援です。

また、男女のデュエット曲では歌の内容はよく分かりませんが、どうもラブソングらしくその時もからかうような冷やかしの声援が飛び、両名ともはにかみながら歌っていました。約2時間ほどで20数曲の歌が披露されたと思います。途中小雨が降り出し、見学の保護者達は濡れながら声援を送っていましたが、音楽会が終わる頃には大雨となり多くの方が近くの建物に避難しました。しかしながら、生徒達は最後の2曲をその中で歌いきり大声援を受けていました。

生徒達の表情は明るく日頃の練習の成果を披露できたことの満足感か、みんな晴れやかな表情でした。私と同じ職場にこの学校の生徒の保護者がおられ、勧められてこの音楽会に来たのですが、息子さんの歌う姿やギターを弾く姿を初めて見たと感激されていました。

また、募金活動もされていましたので、病院に勤めるJICAメンバー4人全員が協力しました。

話は変わりますが、数日前に太陽の周りに虹の環「ハロ」が出現しました。早速調べましたら、次のような解説がありました。

「この現象は大気光学現象の一種で、「暈(かさ)」や「日暈(ひがさ)」とも呼ばれます。上空の薄雲を構成する氷の粒の中を太陽光が通過するときに屈折し、曲げられた光が一部で強く見えたり、光の波長の違いによって屈折率が違うために色が分かれて見えたりしています。 大気光学現象の中でもハロは通年見ることが可能な、比較的ポピュラーな現象です。」

帰宅後日本のニュースを見ていましたら、日本でも「ハロ」が出現した模様が取り上げられていました。まさかとは思いますが、こちらで見ている「ハロ」が日本でも見ることができているのでしょうか。ちなみに、5月5日の日本のウエザーニュースで「ハロ」がまさに今出現しているとのことでヤップの太陽を眺めたのですが、あいにくの曇天で見ることが出来ませんでした。多分異なる「ハロ」を見ているのでしょうね。地球は丸く、そしてヤップとの距離が長いため、日本の上空にある雲をヤップで見ることが出来ませんものね。でも何か夢を感じます。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ