JICA海外協力隊の世界日記

YAPだより

ヤップ州のデング熱に対する非常事態宣言

この8月23日にヤップ州知事からデング熱などの感染症に対して非常事態宣言が発せられました。ヤップ州立病院ではこの日から開院時間を午前7時30分~24時(通常は16時まで)に延長しました。土曜・日曜日も同様の体勢になりました。

もともとこの病院は救急病院でもあるため24時間対応ですが一般外来の開院時間が延長されました。

デングウィルスはV1~V4の4の型がありヤップで流行しているのはV3型で5月24日に確認されましたがヤップでは初めての型です。

例えばV1の型のウィルスにかかった人は免疫を獲得しますが、その人が他の型のウィルスに感染した場合は重症化する可能性があると言われています。ヤップではV3は初めての型であるため今までの型に感染し免疫を獲得していたとしても再感染がすれば重症化する可能性があります。

デングウィルスは蚊から感染しますが人から人への感染はありません。デングウィルスに感染した人から蚊が媒体となり他の人へと感染します。

ですので蚊にさされない対策が必要です。このためヤップ州はポスターを作成し蚊の発生場所や水たまりを作らないなどの発生源の根絶と蚊取り線香を焚くことや長袖長ズボンの着用などを啓発しています。

病院では増加しているデング熱患者のための収容場所として通路や診察待合場所の一部を区切ってベットとベットごとに蚊帳を設けその中に患者を収容するようにしています。

軽度の患者に対しては点滴を行ったあと入院ではなく即日帰宅の処置をとっています。

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