JICA海外協力隊の世界日記

YAPだより

釣りの仕掛け

(写真①:魚が口を開けたようなところに釣り糸を付けて、おなかと尻尾の輪っかに針をつけます。おもりとして鉛が溝の中に流し込まれていますので、これにより遠くに投げることが出来ます)

 釣りは、私が中学生時代に近くの河口でした時と私の子どもと海釣りに行った時くらいの経験しかありません。しかし、今回の派遣が決まった時、海に囲まれた島に赴任するのですから、久しぶりに釣りでもしようかと思い、日本で釣り竿、リールそしてルアーなどを用意しました。

 用意はしたものの、そう釣り好きではなかったので、機会があればと思っていましたが、ここの職場の方で病院の裏が海に半島のように突き出ている芝生地があり、その突端で釣りをされるとのことで見学しました。よく見ていますと、釣りの仕掛けは投げ釣り用ですが、木で出来たものに鉛を流し込んで重りとし、それに針を付けたものを使っていました。それですと、水面に浮きますので根がかりがなく、木で出来たものがルアーの役目を果たし、魚が泳いでいるように動きますので、それに魚が食いつくようになっていました。

 この島は、珊瑚礁で取り囲まれていますので、通常のルアーですと海の中に沈んだとたん、針が珊瑚礁にからみ根がかりになるとのことでした。テクニックとしては、沈み込まないうちにリールを早く巻けばいいのでしょうが、その技を持ち合わせているわけでもなく、魚も食いつきが悪いように思えます。私も日本から釣りの用具を持ってきていると職場の方に話をしたところ、先の説明のように普通のルアーでは根がかりとなるので、海面に浮くルアーを作っていただけることになりました。

 作り方は比較的簡単で、30分位で形は出来ました。色を塗ったりしますので、乾く時間を入れると足かけ2日間となりましたが、写真のように完成しました。手製で作っていただいたものなので、大切に使いたいと思っています。

 なお、このルアーを作る技術は、私が現在いる職場に以前おられたJICAの方が伝授した技だとお聞きしました。その方も私と同様で技術者ですが、釣りの仕掛けの技も伝授するなんて、なんと素晴らしいことかと感心させられました。

 私も技術以外に出来ることといえば、お手玉を教えることですが、入院している子どもたちや看病のために子ども連れで来られている親御さんが結構おられますので、それらの方に何んらかの機会を捉まえて、教えられたらと思っています。

この仕掛けを使った釣果については、後日お知らせします。

(写真②:職場で昼食会としてフィッシュパティーがよくありますが、それに持ち込まれた魚の一番大きなものを撮りました。こんなのが釣れたら最高!これ以外に少し小さいのが10匹位ありました。魚は全部仕掛けを作ってくれた方が持ってきてくれたものです。)

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