JICA海外協力隊の世界日記

YAPだより

自動車の日本語マニュアルと電子キー

ここヤップの多くの自動車は日本製の中古車です(率は不確かですが私が見るところ90%は日本車ではないかと思います)。トラックの車体には日本の会社名が書かれたものや福島原発で影響があったと思われる地域からの輸入車には放射線検査済みのステッカーが貼られたものなど多種多様な自動車が往来しています。ハンドル位置も右側についているのがほとんどです。交通ルールはアメリカと同じですので日本と違って右側通行です。日本の中古車の購入時についてくる自動車のマニュアルは日本語で書かれているため使い方を余り理解しなくて利用している方が多くいます。ここヤップ病院にも日本から救急車が贈呈されていますがこの救急車の内部のスイッチ類やヒューズに明記されている名称は日本語になっていました。主要なスイッチには英語で書いたテープを貼ったりしていますが修繕するときに困っておられます。またこの車のマニュアルを探してもらいましたが見つからず、もしあっても日本語版かもしれず今でも一部は修繕できていないところがあります。

このようなことから個人の自動車に乗せてもらったときに色々なボタンの利用目途を聞かれたりすることがあります。

つい最近も日本語で書かれたマニュアルを事務所に持ってこられ、この絵のようなランプが点灯しエンジンが掛からない、何とかしてほしいと依頼されました。

読んでみますと電子キーの電池容量不足によりスタートボタンを押してもエンジンが掛からないことがどうやら原因らしいことが分かりました。

そのため、動かなくなった場所まで別の車で送ってもらい、マニュアルの説明書の通り動作させてみますと直ぐにエンジンが掛かりました。

電子キーの電池切れが原因ですので早めに電池を購入することを勧めました。また、再度動かなくなったときの方法についても説明しました。

多くの日本車が活用されることは嬉しいですが、マニュアルや車内の各種の表記が英語になっておればどんなにここの方々が助かるかと思った次第です。

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