2015/07/07 Tue
食物
トルティージャ


ここホンジュラスの主食は『トルティージャ(玉蜀黍を挽き、水を加えて練り、丸く薄く延ばして油を用いずに焼いたもの)』と『フリホーレス(豆を塩で味付けした煮豆)』が、日本で言うご飯と味噌汁に該当します。食卓には欠かせず、みんな大好き!
日本も地域によってお雑煮の餅の形や入れる具材が違うのと同じで、同じ国内でも地域や家庭によって、そのトルティージャの味や薄さ、大きさ等が異なります。今、私が住んでいる家の人が作るトルティージャは、厚さは約5mm、直径約11cmです。私はトルティージャが好き。我が家は玉蜀黍を挽き立てのものではなく、「トルティージャの粉(玉蜀黍の粉)」を用いて毎食ごとに作ってくれます。
さて、活動先である中高校にて、中学2年生の家政科調理実習の授業でトルティージャを作りました。ただ、通常のトルティージャでは無く、栄養を考えた上で、見た目と味を変化させたものです。
1.ビーツを茹でて潰し加えたもの(右上の写真:赤ピンク色)
2.薩摩芋を茹でて潰し加えたもの(右下の写真:ほんのりクリーム色)
3.食用バナナ(プラタノと呼ばれます)を茹でて潰したもの(左上の写真:ほぼ黄色)
4:桑の葉みたいな菜っ葉をミキサーにかけて加えたもの(左下の写真:緑色)
特にビーツを加えたものは綺麗に発色しています。薩摩芋も食用バナナもほんのり甘く風味が残り、美味しいです。日頃、野菜をたくさん食べる習慣がない中で、ステキなアイデアレシピだと感じました。他にも人参やパクチーも試したのですが、発色が上手く出てくれませんでした。ちなみにこれらのアイデアは、もともとホンジュラスに存在しているみたいです。でも少し手がかかるので、残念ながら一般的には浸透していません。
5.おから(豆乳作りの副産物。豆乳作りについてはまた後日記載します)を混ぜ加えたもの
見た目は一見普通のトルティージャとさほど変わらないです。ほんのりと大豆の香りがして、多少ぱさっとした食感です。
大半の生徒らはトルティージャ作りに慣れていて、とっても手つきがいい!まるで日本人がおにぎりを作る様に、丸めて薄く均一に伸ばし形を整える手つきはお手の物です。ホンジュラスにいる間に、トルティージャ作りを完璧に覚えようと思っているこの頃です。
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