JICA海外協力隊の世界日記

速達!ホンジュラス

日本料理を楽しむ

5月に入りました。新学期の2月から3ヶ月が経ちます。入学した中学1年生は合計130人前後、でも現在100人程度に減ってしまいました。その理由は、生徒の保護者が「学校へ行くよりも働きなさい」、生徒自身が「勉強を続けたくない」という様々な事情があるみたいです。日本の不登校とはまた違う種類の問題を感じます。そうやって生徒数が少なくなり、家庭科の授業数も少し減っています。空き時間に何か出来ないかなと考え、同僚のミルナ先生に日本料理を教えることにしました。

昨年は生徒へ向けて日本料理の授業(唐揚げ、天ぷら、じゃがいも餅、コールスロー、お好み焼き等)をし、ミルナ先生とお菓子のスフレチーズケーキ等を試しました。今年はもう少し生徒等に家庭的な料理を知って貰いたいと計画を練っています。

早速、先々週に「たこ焼き」、先週には「きゅうりの酢の物」と「卵焼き」を作りました。どれも初めての手順、初めての調理法、そして初めての味付け、でも全く『初めて』を感じさせない手際の良さは、さすが家政科の先生です。沢山作った後は、他の先生達に試食して貰いました。初めて見る料理に、興味本位と、でも少し恐る恐る食べる一口目に、私はいつもドキドキします。“これを食べて、日本料理が苦手になったらどうしよう”そんな気持ちと裏腹に、頬張っている姿を見るとホッとします。

今週は「肉じゃが」に挑戦!日本の家庭の味はホンジュラスで受け入れられるのかしら?少しワクワクしながら人参を切っていたら、突然停電!朝の7時半でした。調理室では電気コンロを主に使用していて、ガスコンロもあるのですが丁度ガスを切らしていて使えない状態。時々、前日にラジオで「明日時~時まで停電します」と聞くのですが、私もミルナ先生も聞いておらず、諦めてその日は中止にし、食材は私が持ち帰ることにしました。結局停電は夕方4時まで続きました。

調理実習中に断水してしまうことも多々あり、今の環境は不便、と言えば本当に不便です。でも、不便をどう捉えるか?出来ることは他にも沢山あり、気持ちを切り替える事が以前よりも自然と出来ているような気がします。

再来週は「肉じゃが」作りにリベンジ出来るといいな!

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