JICA海外協力隊の世界日記

速達!ホンジュラス

中学1年生の裁縫授業

昨年から同僚と「男子生徒は針仕事(裁縫)が出来るだろうか?」と話してきて、少し不安を感じつつも先週から試すことにしました。

というのは、特に小学校でも針の持ち方、縫い方を学ぶ事はなく(小学校で家庭科の授業はありません)、更に「掃除や裁縫は女子のみの仕事だ」という考えの男子生徒が多く、同僚が生徒へ「男子も女子も平等です」と諭すものの、まだまだ家事等の仕事は女性のみ、という考えや習慣を感じざるを得ません。

行き当たりばったりで始まった【トートバック作り】ですが、予想に反して男子生徒の取り組みに感動をしています。確かに「もうやりたくない」と投げ出す生徒は、性別関係なく、その子のやる気と集中力で決まってくるとひしひし感じます。

最近思ったことは、上手くできたら「褒める」こと。大げさなくらいが丁度いいこと!例えば、生徒の大半が玉結びや結び止めが出来ず、根気よく教えます。上手くできたら、「玉結びの先生だね」と言い、私の所へ見せに来る度に「流石、先生!もう完璧だね」と褒めます。「ユカコがやった方が早いよ」と投げ出す生徒も多い中、少しでも生徒の学び吸収する今の時期に、力を添えられたらと奮闘しています。

もし、中学1年生にこのまま裁縫の授業をする事が出来るなら、生徒全員に対して「縫い方の基礎」「結び方の基礎」を一斉に教える教材を作りたいなと考えています。同僚への負担にもならず、また低コストで出来る方法は無いだろうか?そんなことを考えながら、生徒等がトートバックを『縫う』姿を見ることが出来るのは、何だか至福の時と感じます。

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