2018/04/11 Wed
活動
体育理論の授業
ザンビアでは、体育は教科の一つとして国のカリキュラムに定められているにもかかわらず、小中学校や高等学校の時間割に体育の時間が全くない…ということはよくあることです。
カレッジでは、体育はテスト科目の一つでもあるのできちんと時間割に組み込まれています。
ですが、実はそのほとんどの時間は実技ではなくて、教室での理論の授業だったりします。
いかに実技の時間数を多くするか…が活動するうえで大変だったことの一つです。
テスト範囲を教えないといけない…でも実技の時間も確保したい…という板挟み状態でした。
ですので、どの部分をカウンターパートの先生が行い、どの部分を私が行うかなどを相談しながら授業を行ってきました。
協力隊に参加する前も教員だったので、日本で何度もやってきた授業のはずですが、日本語で授業することと英語で授業することは全く違うと身をもって実感しました。
そして…自信を失いました(笑)
こんなことを考えても仕方のないことですが、日本語だったらもっとリズミカルにできるのに…日本語だったらもっと広がりを持たせられるのに…とものすごいストレスを感じました。
しかし、たどたどしい授業であったのにもかかわらず、学生たちはきちんと聞いてくれていましたので、学生に申し訳なさを感じるとともに感謝を感じました。
結局私の場合は、教室での理論の授業はカウンターパートの先生がやった方が良いに決まっているという結論に至り(笑)、私は主に実技を担当してきました。
もちろん実技の授業の中でも、ただ動きの指示を出すだけではなく理論的に説明する時間を必ず確保してきました。
しかし、教室で解剖学を教えたりする時に使用する専門的な英語(単語)と、実技授業の中での理論で使用する英語(単語)は、全く別の種類のものなんだと感じ、私自身が多く学ばせてもらいました。
これは、カウンターパートの先生の授業の様子です。
学生たちはしっかりと聞いています。
配属先のカレッジは、ザンビアのカレッジの中でも規模が小さめで一クラスが30人程度です。
なので、一人一人の顔がきちんと見えるので、学ぶのにとてもいい環境だと思います。
しかし、学生が卒業後に小学校の教員になることを考えると、ザンビアは全国的に小学校に通う年齢の子どもの数がとても多いので、場合によっては一クラスに70人くらい詰め込まれているケースもあります。
このような場合は、授業することとはまた別の教師スキルも必要とされますので、学生たちは学ばないといけないことが本当にたくさんあります。
”子どもたちのために”という気持ちを、ずっとこれからも持ち続けてほしいなと思います。
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