2017/06/06 Tue
活動
授業の様子②
前回の記事ではラジオ体操を扱った授業の紹介をしましたが、今回はザンビア独特の体育の授業内容を紹介したいと思います。
体育職種の要請の多くには、「道具を使わなくても実施できる体育授業の実践方法を伝える。」というものがあります。
ありがたいことに私の配属先ではすでにその研究がなされており、自分の体重を用いた動きや仲間と協力して作り上げる動きなどの多くが体育の授業に取り入れられており、私の方が多くを学ばせてもらっています。
こちらの写真は、「カンガルーウォーク」というものです。
ペアになり、写真のような状態にセットし、後ろ側の人が前の人を抱えて(持ち上げて)前に進みます。
抱えられている人は、ただぶら下がっているのではなく、上半身を上げたり下げたりします。(背筋トレーニングのイメージです)
両者とも背筋力や腹筋力を必要として、見た目以上に運動量も筋力も必要な動きです。
こちらは、「クロコダイルレース」というものです。
写真のようにしゃがんだ状態で何人かで連なり、しゃがんだままの体勢で前に進みます。
文字通り、ワニが歩いているイメージでみんなで一緒に動きます。
この動きも見た目以上にきつい動きで、かなり足腰が鍛えられます。
これらの、カンガルーウォークとクロコダイルレースは、3月に実施したUNDOKAIの中で行ったものでもあります。
あまり道具を使用しなくて実施もできる競技を考えてほしいと学生に投げかけたところ、道具も必要とせず、なおかつザンビアではとても有名な動き、そして人と協力して行うものだから、という理由でこれらを学生たちは選びました。
ザンビアの体育の授業では、簡単に行えてしかも運動量の確保ができるの動きが沢山あるので、日本の体育の授業でも取り入れたいな…と感じます。
こちらは、バランススキルや調整力が必要とされる動きです。
手をつないで音楽や歌に合わせてジャンプしたり、しゃがんだりします。
途中で、写真の状態のように、片足をつないだ手の上にかけてさらにそのまま左右に軽くジャンプしながら動いたりします。
他のバランススキルの動きでは、日本の組体操で行っているものに近い動きなども多くあります。
10月にもUNDOKAIの開催を予定していますが、その時には、日本人が思う日本流100%のUNDOKAIを押し付けるのではなく、ザンビアの体育で扱われている動きを多く取り入れたザンビア流の、しかし、UNDOKAI開催において大切にしたい心はきちんと伝えられるものにしたいな…と思います。
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