JICA海外協力隊の世界日記

ZAMBIA ZAMBIVA‼

ルナレインボー(満月の夜に滝にかかる虹)

ビクトリア・フォールズ(ビクトリアの滝)では、もちろん昼間に滝の鑑賞を楽しむことができますが、水量の多い2月~6月の満月の夜(とその前後1日ずつ)は夜の滝鑑賞も可能です。

水量の多い時期の満月の夜には、写真のように「ルナレインボー」を見ることができます。

夜の虹は、本当に幻想的です。

月の高さによって虹の高さも変わりますので、月が低い位置にあるときは虹は滝の上の方にかかります。

時間が経って月が高い位置に移動すると虹の位置は低くなり、まるで谷底から垂直に天に向かってのびているるように見えます。

自然が作り出すこの幻想的な景色は、一度見たらずっと心に残ります。

しかし、安全対策の視点からは夜間の徒歩移動は行わないのが大原則です。

ルナレインボーを鑑賞するためには、夜間移動となってしまいます。

信頼できるタクシードライバーに移動をお願いする、フォールズ散策ではガイドを雇う、現地の信頼できる人に行動を共にしてもらう、などの安全対策は常に心がげておくことは必要です。

夕焼けと滝もまた美しい光景です。

ザンビア側からのフォールズ鑑賞は、滝の正面・滝の横側・水が落ちる直前の場所などいろんな角度から滝を楽しむことができます。

また、朝、昼、夕方と時間帯によっても滝の見え方は少し変わりますので、朝から昼過ぎぐらいまでゆっくりと時間をかけて鑑賞することをお勧めします。

フォールズ散策とルナレインボーを鑑賞するために、他国から同期隊員が任国外旅行としてザンビアに来てくれていました。

写真はサンセットクルーズに参加したときのものですが、夕焼け・満月・南十字星・おまけに流れ星まで!と美しいものをじっくり堪能できました。

地球は美しい…と心の底から感じました。

派遣前は、二年間しか任国にいられないのに他の国に行く必要なんてあるのかな…と思っていました。

しかし、こうして任国に来てもらったり、自分が他国に隊員を訪ねて一緒に過ごす中で、活動の話やそれぞれの任国の話をすることで、任国や自分の活動を見つめ直したり、また他国のことや他国隊員の活動を知ったりすることができます。

任国外旅行(理想はその国の隊員に案内してもらうこと、案内すること)は、ただの”観光”ではなく、”任国や任国における自身の活動を多角的に見る・捉える”という点においても、大きな役割があるのではないかと気づきました。

ターム中に数日間の休暇を与えてくれて、おまけに「あなたが安全・安心にザンビアを案内して、ザンビアを好きになってもらいなさい。また、ザンビアを通して訪問してくれた人が自分の任国を見つめる機会となったら良いわね。それも含めてあなたの活動よ。」と言って送り出してくれた配属先やカウンターパートには、本当に感謝です。

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