JICA海外協力隊の世界日記

ZAMBIA ZAMBIVA‼

教育実習モニタリング~ザンビアの現地語~

ザンビアの教員養成カレッジの学生たちは、3学年ある中で2年生の第二ターム(5月~8月)と3年生の第一ターム(1月~4月)は、自分が希望した小学校へ教育実習に行きます。

各ターム期間が丸ごと教育実習に充てられるので、日本の教育実習の期間と比べて大変長く設定されています。

2年生は、本格的な実習が始まる前の数日間はプレ教育実習期間として、3年生の教育実習を見学したり少し授業を持たせてもらいます。

これは、現地語のクラスです。

音読や書き取りの時間を確保するだけではなく、個別指導やグループワークも行っていました。

ザンビアには、70以上の部族がありそれぞれの部族で自分たち独自の言語を持っています。

公用語は英語で、都市部では問題なく通じます。

私の場合、現地語は挨拶程度しか話せませんが、普段は英語を使用しますので日常生活を送る上では大きな問題はありません。

しかし、田舎や村の方に行くと話せない人も多くいるので、隊員の職種によっては活動に現地語が必要な場合も多くあります。

英語の他にザンビア国内で主に話されている言語(現地語)は、首都のルサカや主に東部地方で話されている「ニャンジャ語」、中央部や北部で話されている「ベンバ語」、南部で話されている「トンガ語」など含めていくつかあります。

ちなみに、ニャンジャ語は隣国マラウイで話されている「チェワ語」と似ています。

ですので、以前にマラウイから同期の隊員がルサカに遊びに来てくれた際、地方のザンビア隊員よりも他国のマラウイ隊員の方がルサカで現地語でコミュニケーションが取れるという興味深い現象が起こりました笑。

私の任地のモンゼはザンビア南部地方にありますので、人々は主に「トンガ語」を話しています。

ザンビアでは、グレード5からは英語を使用しての授業が通常ですが、グレード4までは現地語で授業を行います。

学生たちはみな南部州出身というわけではないので、他の地域出身の学生はトンガ語を使用しての授業には大変苦労しています。

どうやら、引っ越しなどによって使用する現地語が変わると(例:東部州から南部州へ移動など)、新しくそこの現地語を覚えるのに最低2年は必要であるらしいです。(同僚の先生の経験談です)

日本は方言やなまりはあるけれども、基本的にどこに行っても日本語で通じるということを紹介すると驚かれます。

児童の前に立つ学生たちは、なんだかとても立派に見えました。

若干緊張しているようにも見えたので、授業する時に緊張するのは日本でもザンビアでも一緒なんだなと感じます。

余談ですが、蛍光黄色の服を着た子どもたちがたくさん…

黄色くて小さなかわいい生き物がたくさん登場してくる某人気アニメーションを思い出して微笑ましくなりました笑

学生たちには、教員になった後も教員を目指した時の気持ちや情熱を忘れずにいてほしいなと思いました。

それぞれの学生が、この先どんな先生になっていくのか楽しみです。

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