2017/06/06 Tue
人 文化
野生の王国に隠された闇
ケニア(アフリカ)に住んでいると間違いなく身近になるもの。
そう、野生動物である。
私もそうだが、ケニアに派遣されている青年海外協力隊員は活動の合間の休暇を利用し、サファリに出かける人がいる。
今回は、今まで見た動物の一部を紹介する。
一枚目はチーター。
私は7年前、大学生の時にもケニアに来たことがあるのだが、その時もチーターは見れなかった。
念願叶い、今回の協力隊生活でやっと見ることができた。
本物は凄く綺麗で見とれてしまった。めちゃくちゃかっこ良かった!!
2枚目はサイ(シロサイ)。
家族3頭仲良く歩いている所を撮影したのだが、一番先頭のサイを見て欲しい。
他の2頭との違いが分かるだろうか?
そう、角が切られているのだ。
もしかしたらメディア等で耳にしたことがあるかもしれないが、サイはこの角が一つの原因で絶滅危機にある。
ある地域ではサイの角が癌に効くとか、万能薬として信じられているとか。
そして、アジアを含めたブラックマーケットで高値で取引きされる。
※サイの角が人間の体に効くという、科学的な根拠は一切ない。
そのため密猟者は後を絶たず、年々サイの数は減少している。
ここケニアでも密猟は大きな問題であり、政府も国立公園内の警備を強化したりとアクションを起こしているが、どこまで効果が出ているのかは未知数だ。何せ、国立公園はとても広いし、その全てに十分な警備を置くことは難しいからだ。このままの状況が続けば、いつか地球上からサイが絶滅するのかもしれない。
こういった事実を知る度に、人間以上に残酷な動物はいないという言葉の重さを感じる。
そんな悲しい事実もあるが、ケニアが動物たちの王国であることに間違いはない。
弱肉強食という厳しい世界の中で、彼らは力強く生きている。
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