JICA海外協力隊の世界日記

コミヤマのpweson日記

その6 漁に同行した話

先日セントルシア北部、グロスレイ(Gros Islet)の漁師さんにお願いして漁に同行させてもらいました。

漁船はFRPボート全長5mほどで、漁具やクーラーボックスを置き、3~4人乗るといっぱいになってしまうくらいで、日本の漁船と比べるとかなり小さいものです。

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漁港を出発して湾を出るとすぐに、波が高くなり、ジェットコースターに乗った時の小さな落下がずっと続いているような感じで、体のいろんなところをぶつけ、油断していると船から落とされそうになっていました。

漁場は漁港から20分ほどの、セントルシアとフランス領マルティニークの間のカリブ海でした。今回は近場でしたが、日によっては片道2時間ほどかけてもっと沖合にあるFAD(海に設置してある集魚装置)まで行くようです。

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今回は、引き縄漁(トローリング)を見学しました。餌や疑似餌がついた針を縄の先につけ、それを船で曳きまわし魚がかかるのを待つ釣りの一種です。ターゲットは、海の表層を泳ぐ魚たちです。海鳥や漂流海藻が集まっているところに小魚がいてそれらを食べに大きな魚が集まるので、漁師さんは常に海鳥や漂流海藻があるところで漁を行い、釣れなかったらまた違う場所に移動していきます。

はじめのうちは魚がかかると盛り上がって楽しく見学していましたが、だんだんと船酔いで気持ち悪くなりそんな余裕もなくなっていました。船酔いが一番ひどく、早く帰りたいと思っていた時に、何やら大物がかかった様子。急いでカメラを取り出して撮影を始めると、針にかかった大きな魚が飛び跳ねているのが見えました。

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カジキ(blue marlin)が釣れたのでした。漁師さん曰く、島からこんな近いところで釣れたのはラッキーだったとのことです。結局6時間ほど操業し、釣果はカジキ1匹、カツオ1匹、シイラいっぱいでした。

GX010386 - frame at 10m11s.jpgのサムネイル画像

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DSC_2173.JPGDSC_2168.JPG(後日撮影した写真を見返したところ、いい写真がほとんどとれていなかったため、ご了承ください。)

日々小さなボートで海に出ていき、生活ができるほどの魚を釣り上げてちゃんと帰ってくることがどれほどすごいことなのかを知り、漁業者の方々への尊敬が強まった一日でした。

ちなみに釣れた魚を何匹かもらって、次の日に水産局で寿司パーティーをしました。水産局職員15人ほどのうち寿司を喜んで食べる人が半分、気持ち悪がって食べなかった人が半分でした。

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