JICA海外協力隊の世界日記

マレーシア日記・ザ・介護士ともあん

世界アルツハイマー月間

こんにちは!

9月に入りました。
毎年9月は世界アルツハイマー月間で、毎年9月21日が世界アルツハイマーの日です。

詳しくは、厚生労働省の説明をコチラから↓
福祉・介護世界アルツハイマーデー及び月間(令和5年度)

高齢者介護に、認知症ケアは欠くことのできない重要な要素。
私は、認知症のある、なしに関わらず、認知症ケアの基本に基づいてお年寄りに関わることを大切にしたい、と思っています。
(何なら、48歳の私もそのように関わってもらえたら幸せ。)

なぜなら、
一人の人間として無条件に尊重されること」を目指すからです。

先日、非営利団体のマレーシア アルツハイマー病 財団(Altzheimer Disease Foundation Malaysia)による公開討論会に参加しました。ショッピングモールにあるオープンスペースでのことです。パネラーが医師など6人、聴衆は認知症の当事者とその家族、そして私のような一般市民でした。

討論は、WHO(世界保健機構)が提唱する「エイジ フレンドリー シティ(高齢者にやさしい都市)」に基づいて進められました。

この「エイジ フレンドリー シティ(高齢者にやさしい都市)」は、年齢に関わらず誰もが住みやすい環境づくりを目指しています。そして以下の「8領域にわたる行動を通じて、主要なサービスへのアクセスを改善し、あらゆる年齢の人々が自分の価値あるものになり、それを実行することを可能にする」と謳っています。

住居
交通機関
屋外スペースと建物
地域支援と健康サービス
コミュニケーションと情報
社会参加
尊重と社会的包摂
市民参加と雇用

パネラーや聴衆は以下のように意見を出していました。(注:近藤知子の解釈でしかも書き出せる分だけ)


・公共交通機関で、お年寄り等に席をゆずる、またはゆずらない、という状況から「エイジ フレンドリー シティ」を共に考えたい。
・駅でエレベーターが壊れていたら、どうやって自分の母親を車椅子で連れて行けるの?修理に何ヶ月もかかると出かけられない...。
 (壊れたままでは本当に必要とする人が使えないという問題意識が、しばらく私はマヒしていました)
・最近のショッピングモールでは、ベンチや椅子が減ったから、休憩できなくてお買い物に疲れてしまう。
・高齢者は互いに、どこで、どのように知り合えるか分からない、という悩みを抱えている。
・認知症の理解について、公共への教育が大切。
・社会的隔離によって社会参加が阻害される。
・健康第一に、保険をあてにしない。

そして討論の結果、健康がまず重要、という結論に至りました。
至極基本的がゆえ、健康の大切さを、つい私は忘れてしまいます。

当事者ご家族の活発な意見が印象的で、在宅介護をしながら社会のことを考える姿に触発されました。
また、このようなイベントを通じて、交流が深まったり、新しく出会いがあることは良いなあ、と私も恩恵を受けられました。



さて、冒頭の写真のバッジに記された「Remember Me」は
世界アルツハイマー月間における、2016年と2017年のテーマ。

認知症の状態にある人びとを思い起こすことによって、偏見をなくし、認識を高めることを目的としたそうです。

ですので、今月は、特に認知症ケア、言葉に表出されない可能性を見出す、を意識してレクリエーションの計画をつくっています。
そして、そのレクリーションを配属先のご高齢者とやってみると、まあビックリ!!
毎回、とっても面白い展開になっています。

それはまた次回に。

ビスラーマ!
( アラビア語で「またね」)
JICA二本松訓練所の同期で、助産師のまーみんの世界日記より頂戴しました ♪
「こちらモロッコですけどなにか?」


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