JICA海外協力隊の世界日記

マレーシア日記・ザ・介護士ともあん

令和5年6月24日(土曜日)の日記 わくわくサラワク編

サラワク滞在4日目。

午前

6時半

アイロンがけをし始めて早々、失敗して布地が焦げ、手のひら大の穴ができた...
今日の結婚式へは着て行けない。
テレビをつけたら、昨日と同じ番組でコルバンのことを説明していた。
私に少しずつ情報が増えてきた。生のお肉について説明しているらしい。

8時すぎ

お友だちのヌルルの同僚の結婚式があるとかで、その人の田舎へ向かった。私を入れて4人。
道中、「コルバンって何?何か生のお肉のこと言ってる?」とみんなに質問した。
コルバン(犠牲祭)には、牛、ラクダ、鹿、馬が使われるそうだ。

話が日本人の気質に変わって、
「日本人には互いを尊重し合う文化がある。上司は部下の面倒をよく見る。」と一人が言った。
「そのように言ってもらえると嬉しい。私が出会ったほとんどの上司はそうだった。」
と言ったあと、次のように付け加えた。
「でも保身だけの人もいると思う。どこにでもいると思う。」
みんな頷いていた。

 10時すぎ

結婚式が開かれるお家に着いた。
新郎新婦、その家族の知り合いの知り合いまでお祝いに行ってもいいらしく、人がたくさん行き交うところがお家周辺(?)だとわかりやすい。
たくさんの人が訪ねて来るから長居はしないで、新郎新婦にお祝いのあいさつをして、ご飯を頂いたらお暇するものだ、と教えてもらった。
まさか、旅先のサラワクで結婚式に招かれると思っていなかったからラッキー。

午後

12時半 気温30度

Rainforest World Music Festivalの会場へ行くため、シャトルバスが来るショッピングモールに着いた。
専用カウンターへ行ったら、2時半までバスはない、と言われたので待つことにした。
喫茶店でコーヒーを飲みながら、日記を書いた。
ちょっと離れたところでは10代らしきカップルがイチャイチャしていた。

さっき車中でヌルルと話したことを思い出した。
ヌルルに尋ねられた。「サラワクに来る前に考えていたことは何?」
確かに考えていたことはあって、正直、高齢者入居施設でのプログラムは早く済ませて、あとは気楽に遊びたかった。プログラムは、事情あって5日間の滞在中の3日目に開催だったから。
そんな当初の気持ちを彼女に話したあと、
「毎日、いろんな人たちと出会って、経験をして、考えや気持ち、望むこと、葛藤、挑戦、忍耐、そして試されることを私たちは話し合った。そしてプログラムを一緒にできて本当に良かった。」と付け加えた。

私は何か発表をする時、正直スライドに情報をあまり入れ込まない、作り込まない、上手じゃない。
聴いている人の反応を観て話したい。今回もスライドのうち、いわゆる情報でしかなく、聴いている人の反応が薄くて、私の伝えたいことではなかったものはスキップした。


でも、本当に伝えたいこと、それは、コミュニティの成り立ちは、上から下ではなくて、サークルだということ。
高齢者福祉でいえば、お年寄りを中心にして、当事者が好みで必要な支援を選んで自身の生活に活かす。それを私は国民食の「ナシレマッ」に例えている。
どのように皆さんに届いたのかは分からないけど、ナシレマッの例えは盛り上がったので私は目一杯しゃべった!

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「私たちは一人で生きられない。何かしら助け合って生きている。私も誰かの助けがなければ生きられない。」
そう話すと、彼女は分かる、と言ってくれた。

2時半

フェスティバル会場、Sarawak Cultual Villageまで行くシャトルバスに乗った。
マレーシア国外から来ている人が多そうだ。

夕方

5時半

DJブースがあって10人くらいの人たちが踊っていた。
私も踊り始めたら、輪に入れてくれた。その輪はだんだん大きな渦になった。
ここでは好きなように踊る以外、何もなくていい。
ややこしいことが、何もない。
手拭いを首にかけていたら、とある青年が、リズムに合わせて「布をふれ」というからグルグル振った。
日本文化の手拭いが、海外の野外フェスで若者にウケて光栄だ。

大音響でお互い名前も知らないまま、見た目も実にさまざまだけど、今は
 "We Are Family"
グルーヴが心地いい。
ご年配のマダムのダンスがクールだった。
  "You are the dancing queen." !!

9時

コンサートは途中だけど早めに帰ることにした。
出入り口に行くと、警察官の人たちが警備をしていた。警察犬が一頭いた。
マレーシアに来てから狂犬病のおそれから、決して犬に近づくことはなかった。
今日は例外として、警察犬の頭をちょっと撫でさせてもらった。麻薬や銃を取り締まるために待機しているとのこと。
実際、入場前は手荷物検査があって、飲食物はいっさい持ち込めない。
観客はおおむねヘルシーな印象を私は受け、彼らは会場で売られているビールを飲む程度で、ひどく酔っ払った人など見かけなかった。(ちなみに私は全く飲酒ができません)

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豊かな自然の中、音楽に身をまかせ、人びとと笑顔を交わした夜。

(写真で、私の隣の女性は若干引き気味に見えますが、彼女に呼ばれて撮ってもらいましたので、悪しからず。フェスの公式プレスが撮ったみたいで、公式SNSにアップされていたのを友達が教えてくれました。遺影にしたいくらいです。笑)

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