JICA海外協力隊の世界日記

マレーシア日記・ザ・介護士ともあん

令和5年6月25日(日)の日記 わくわくサラワク編

サラワク滞在最終日。

午前

8時

日記を書くためにホテルのロビーへ降りた。
ホテルのスタッフから、昨日のRainforest World Music Festivalの感想を尋ねられおしゃべりが始まった。
地域の人びとに認知されている音楽フェスに行けて、あらためて良かったと思う。

ロビーでは行き交う人を眺められて面白い。
隣に座った初老の男性はシンガポールに住んでいると話してくれた。
続いて奥さまが来られて、マレー半島北部、ケダ州の出身だと自己紹介してくれた。
高齢者介護の職種で日本からマレーシアにボランティアで来ている、と私が話すとお二人は関心を示してくれた。

日本では「介護士をしている」と言うと、
「大変なお仕事ですね...」と言われることが多い。
ねぎらいの意味合いを私は受け取ってはいるが、そのように言われても正直なところ嬉しいわけではない。
命に関わる責任と隣り合わせであるにせよ、仕事に魅力があって、どこまでも突き詰められるやり甲斐があると思っている。

とりあえず「死んだ魚の目」のようになって働きたくはない、と思ってやってきた。
身ひとつで何処へでも出向いて行けて、何処ででも働ける。

マレーシアでも「忍耐のいる仕事だ」と言われることがある。
その場合の「忍耐」は自己犠牲的な意味合いではなくて、人としての訓練と捉えられている気がする。
また、多くの人からは、高齢者福祉や医療、介護について、マレーシアと日本との比較を尋ねられるから面白い。
たとえば、「高齢化」で言うと、
日本が1970年に高齢化社会に入ったのに比べ、マレーシアでは2030年に入ると予測されている。

そんな話をご夫妻として、旅立つお二人を玄関へ見送った。
私もチェックアウトをした。

午後

12時すぎ

「ケーキ・ラピス」というサラワク名物のお菓子を見に連れて行ってもらった。
お友だちのヌルルが、お土産にしたい時買いに行くというお店を案内してくれた。

そこでは、すべての商品の試食があってキョーガク!
太っ腹!!
私の故郷、三重県では、もはや見かけないかもしれない、そんな店。
いろいろ試食したら、最後には味の違いが分からなくなった。
結果、試食と関係なく、「どれにしようかな、ウラの神様の言うとおり..」で選び、かつ名前に惹かれた”EVER GREEN”をお土産にした。

1時過ぎ

送ってもらってクチン国際空港に着いた。
空港の建物が見えた時、私はお友だちとのバイバイを想ってすでに寂しかった。
車から出て空港に入ると、急にひとりになったことを思い知った。

夕方

6時すぎ

クアラルンプール国際空港第2ターミナルに着いた。
4日前サラワクへの搭乗前に立ち寄りたかった、あの、アラブ商品のお店が開いていた!


(ご参考にこちらをどうぞ↓)
https://world-diary.jica.go.jp/kondotomoko/activity/post_21.php

お店番の正体は、けっこうおじいちゃんだった!
あのリュックの持ち主はこのおじいちゃん、ということか?!
いや、そうとは言い切れない、アルバイトの兄ちゃんのリュックだったかもしれない。
何はともあれ、お店番の一人が分かってめでたい。

クミン入りのクッキーと、マカダミアナッツ入りのクッキーを買えた。
(後日食べたら、どちらも美味しかった。)
クチン国際空港でひとりになった寂しさがちょっと癒された。

お家に帰るまでが旅行、
はしごの3段目から...(残り3段に油断しない)、
のとおり、お家まで気をつけて帰ろう!

「わくわくサラワク編」全5日分は、これにて、おしまい。

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