2022/11/30 Wed
人 活動 生活
世界は小さい(その1)
こんにちは!
間もなく師走を迎えますが、私のふるさとの伊勢市は暖かい、と聞きました。
皆さんの街はいかがでしょうか?
今日はノートとペンを持って外に出て、近所の子ども達が遊んでいる場所で下書きをしています。
聞こえてくる言葉は中国語。
しかしながら私にはそれがマンダリン(中国語の標準語)なのか、広東語あるいは福建語、はたまた客家語なのかは分かりません。
多くの方がご存じのとおり、マレーシアは多民族国家。
なので中国語だけでも色んな言葉があるそうです。
さて、上の写真のご夫妻は、
右がメイインさん(中華系マレーシア人)で、左がヨシナリ(日本人)さん。
ヨシナリさんは私の親友のいとこで、親友が私にマレーシアに派遣されるにあたり紹介してくれました。
ヨシナリさんは、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールで働いたのちマレーシアに来て20年になるそうです。
メイインさんとはマレーシアの職場で出逢い、ご結婚されて14年。
お二人の共通言語は主に英語で、
メイインさんは福建語が母語でご家族と話し、初等教育はマンダリン、中高はマレーシア語、大学は英語が教授言語だったそうです。中国語方言は他に広東語も話され、私に日本語でも話してくれます。(めちゃありがたい!)ヨシナリさんは英語、マンダリン、マレーシア語を話され、シンガポールにいた時に福建語を少し覚えられた、とのこと。
なので3人の会話は、英語40%、マレーシア語30%、日本語30%となりました。
(たった今、いつも出会う子ども達が通りすがりに中国語であいさつをしてくれた。彼らは私の中国語の先生できちんと発音できるまで逃してくれない。「アンティー(おばちゃん)」と呼んでくれるのが好き。)
今回、お二人のお話がたいへん励みになりました。
メイインさんは、
「片目で見て、片目では見ない。」(すべて真面目に受け止めなくていい)
ヨシナリさんは、
「初めは様子を観て、そして良いところを見つけ伝えると、共通の土台を構築できる。さらに良くなる可能性があれば提案する。」「同じものを見ても、人それぞれ見方も違えば、その表現方法も違う。何故私たちがこれを目指すのか、同じ目的を果たすために何ができるかが大切。」
配属された当初は色んな物事についていくのに、必死。
月日の経過とともに、毎日ほんの少しずつ行動範囲が広がって出来ることが増えていきます。するとそこで生じる些細で沢山の「これでいいのかなぁ、大丈夫かなぁ?」に揉まれては、なんとなく解消されないまま日は過ぎ、うっすらとした不安だけが残っていく...。取り留めなく考えだけが脳内でクルクル巡ったすえ、自分で自分に問題を生み出す羽目に。それは誰の問題でもないのにね。
でも、この気持ちを人に話せるようになると、対話の中で心をほぐしてくれるような、建設的に前へ進めそうな、そんな色んな意見に恵まれたうえ、相手の方々が私の言葉に補足や言い換えをしてくれたおかげで、「そうそうそれそれ!」と言いたいことにフィットするマレーシア語の表現が身につきました。応用が効いて的確な表現なので、今でも説明にたいへん重宝しております。
(今度は別の子どもが中国語で話しながら寄って来た。サッカーの相手か遊び相手を探している...?何を言ってるか全く分からないけど面白い。なんとなく仲間意識が互いにある。)
ヨシナリさんはマレーシアの魅力について、
「フレンドリー。(マレーシアに入国した時)イミグレーションからフレンドリー。緑が豊か。」
と語られました。
実に同感で、私も街で出会う人々との話しやすさを実感しています。
お二人から写真の手作りポーチを頂きました。
ある女性がご主人の介護のかたわら裁縫を趣味にされているそうです。
突然の難病によって下半身が麻痺状態となり、自宅での介護が必要に。
ご自宅での介護に様々なご苦労がおありでないかと想像します。
それでも介護の合間には趣味を楽しみ、できたものを人にプレゼントするのが好きというその女性を思い浮かべてポーチを愛用していきたいです。
今回は、仲が良く朗らかなご夫婦のメイインさん、ヨシナリさんご夫妻をご紹介しました。
ブログ投稿にご協力下さったこと、私のいたらない英語とマレーシア語に耳を傾けて下さったこと、楽しいひとときに謝謝です!
.....「世界は小さい」シリーズは今のところ他に3件ありまして、またの機会に。
次回は、マレーシアのクリスマス、または私が失いかけて取り戻した日本人の心...はたまた
うーん、何にしよう?!
子どもたちが帰り始めたので、私もお家に入ります。
どうぞ素敵な夕餉でありますように。
ツァイチェン(またね)!
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