JICA海外協力隊の世界日記

難民支援記録ー30年後の平和構築をデザインする

7月その1:平和構築・難民支援・国連との仕事

こんにちは、日本では西日本の豪雨の被害や猛暑日と、厳しい時期が続いていると聞きます。

ウガンダでは8月一杯までは乾季です。雨が降らず、屋内にいれば日差しも入らないので心地よいです。

その一方、私の活動地、ナキバレ難民居住地では最近、クリミア・コンゴ出血熱なる病気が発生した為、

念のため配属事務所での資料整理に専念しました。

ナキバレでの最近の活動報告をしようと思いましたが、その前に読者の方への情報整理という形で、

私の活動に関係するトピックを紹介します。主に以下の5つです。

主に以下の5つです。

1.平和構築分野:主に難民の生計向上支援

2.アフリカ:主にウガンダの国・社会背景

3.国連機関:主にUNHCRとその提携機関による難民問題への取組

4.日本の難民支援:ODA(とその他支援)による難民問題への取組

5.JICAボランティア:自身の経歴、専門性、関心分野

今後の記事では5つの内容に触れますので、その都度説明しますが、

始めに話せることもあるので情報整理したいと思います。

<写真:各国の支援機関の名前が連なるナキバレにあるUNHCRオフィス>

1.平和構築

私の活動分野です。平和構築活動の範囲は広く、平和の定着(紛争の再発防止を目的とする支援)から

国作り(政治・経済・社会的枠組み作り)、人作り(職業訓練)まで様々です。南スーダンを例に挙げると、

和平合意からインフラ復興等、その時々でPKO、NGO等の様々な機関が関わっています。その一方で避難民の保護や、

難民の経済的自立(生計向上支援)のような、末端の支援も平和構築活動の一つです。

私は正にその3番目、農業振興を通じた難民の生計向上に関わっています。

平和構築分野について興味のある方は外務省やJICAのウェブサイトを調べてみて下さい。

2.アフリカ

(アフリカ在住なので外せないトピックですね。)日本とは気候から、食べ物から、何から何まで違います。

メディアが伝えるアフリカは「貧困、人口が多い、将来はアフリカの時代」でしょうか。それだけでは勿体ないなと思います。

アフリカにきて実際に見て、感じることは違うのだと実感しています。

アフリカは文化にしても・民族性にしてもユニークで面白いです。言葉や食事、衣装に使われる生地において

東アフリカ諸国で共通点が見られるところも面白い。貧困を始め課題も多くあるかと思われますが、

その裏で主要作物のコーヒーが年々生産量を伸ばしていたり、ポジティブな情報もあったりと、毎日が新鮮です。

私はその中でも、アフリカでの難民の生活を、今後このブログの中で紹介できればと思います。

3.国連機関

UNHCRがウガンダで行う活動についてお話しします。開発支援としては日本の政府対外援助(ODA事業)や

国連機関(UNHCR)と、色々と選択肢がありますが国連機関との仕事は面白いです。

年間の活動が計画的に行われていたり(途上国では、なかなかありません)、支援機関ならではのセミナーに出席できたり、

刺激で一杯です。

例えば3月にはUNHCRのワークショップで「難民とどう接するか」というテーマの勉強会がありました。

詳しくはまたお話しします。国連機関が扱うテーマは安全保障から環境保護まで様々ですので、

私の日記はあくまでその一例に過ぎないです、念のため。

<写真:UNHCRによる難民支援職員への訓練。普段、無意識に持つバイアスがどのように働くかを説明する>

4.日本の難民支援

ウガンダにおける平和構築分野での取り組みとして、JICAを始めNGOや民間企業の活動ついて触れたいと思います。

JICAは北部地域での国内避難民への生計向上支援活動を行っています。

活動テーマが近いので担当の方や民間コンサルタントから助言を頂いています。

ウガンダには現在、100万人以上の南スーダン難民が避難していますが、最近のニュースで停戦協定の話題もあり、

情勢が動きつつあります。北部での活動にも目が離せません。

さて、このテーマでは「日本の」と書いていますが、これは日本国内における、という意味も含めます。

日本国内でも難民への様々な支援が行われています。例えばユニクロ、お店に持ち込まれる古着は難民居住地に届けられています。そのあたりの話題にも触れられたらと思います。

5.JICAボランティア:

JICAボランティアに興味ある人を応援するような内容を書きたいと思います。

ウガンダでの活動は充実しています。活動地域の課題を把握すること、自分にできることが何かわかってくると

活動が面白くなります。成果はすぐには出せませんが、出てくると更に活動が面白くなります。そのあたりを

話したいと思います。とはいえ、JICAボランティアにとっての成果とはなんでしょうか。職種・職場で指標はまちまち

だと思いますが、私に関して言えば、成果を上げる=UNHCRの活動予算に現れると考えています。幸運にも、

私の活動分野では、今年から予算が計上されています。(将来どうなるかはわかりません)。

その他の話題としては、私自身についても話したいと思います。今までのキャリアの中で役に立った部分や、

日ごろの難民や同僚との雑談、ウガンダの現地食についてもお話ししたいと思います。

といった形で1-5に渡り関連するトピックをまとめました。

次回は、私がこの平和構築分野で働く前に感じていたこと、実際に働いて気付いたことを話したいと思います。

<写真は毎週水曜日・支援機関が難民居住地内の各村を廻って、村人との意見交換をする会

「次の雨季から稲作を一緒にしてみませんか?」と話した。>

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