JICA海外協力隊の世界日記

ブラジルピンダのこんちゃん日記

33. ブラジルで見た!〜手作りのおうち編〜

BOA TARDE! (ボア・タルジ:こんにちは!)
今回は、ブラジルの冬に街で見かける、あるものについてご紹介します。

その前にそもそもブラジルって常夏の国だと思う人が多いのではないでしょうか?私も元々ブラジルは常に暑いんだと思っていました。ブラジルの北部は赤道が近いので常夏ですが、ブラジルは巨大な国なので地域によって気候が大きく異なります。私が住んでいたサンパウロ州周辺(中部~南部)は、6月~7月は冬なんです。冬と言っても昼間は半袖でも平気なほど暖かく、全然寒くないやと気を抜いていると夜には10度以上気温が下がることがしょっちゅうで、ブラジルにいる間はその気温差に順応できず何度も風邪をひいた辛い思い出があります。。。

・・・と、かなり話が逸れてしまいましたが、そんな朝晩が冷え込むブラジルの冬。その時期になると、ピンダの街の公園や道路脇に段ボールで手作りされた小さいお家が出現します。ホームレスの家にしてはどう見ても小さすぎます。一体誰のための家なのかと言うと、なんと、野犬のために作られたお家なんです!!

最近日本で野犬を見ることはありませんが、ブラジルにはあらゆるところで野犬が歩いています。田舎では特に多く見かけるのですが、そんな野犬たちが寒い冬を越せるようにと手作りで家を作ってくれる優しい人がいるんです。この奉仕の精神、さすがブラジルです。
ほかにも、カフェやレストランの入り口には野犬のために餌や水が置かれていて、お店の前で安心しきった野犬がゴローンと寝ていることも当たり前のような光景です。

そんな可愛らしい野犬ですが、ペットの犬とは違い狂犬病を持っている危険性があるので、私たちJICAボランティアは野犬には絶対に触らない!と学んでいたこともあり、野犬を見るたびに襲いかかってこないかビビってました。
そして野犬が多いということは、道のあらゆるところに犬のフンが落ちているので、ブラジルでは足元に注意しながら歩くのが当たり前でした。おまけに強盗などにも常に注意していたので、ぼーっと景色を見ながら歩くなんてことは日本に帰国して久しぶりにしました(笑)。

さて、日本はすっかり冬になりました。私にとっては2年ぶりの日本の冬、コロナ禍でできることは限られますが、美味しいお鍋やカニなどなど(食べ物しか出てこない笑)、久しぶりの日本の冬を楽しもうと思います!
今年は嬉しいことや悲しいこと、本当に色々なことがありましたが、無事に年末を迎えられたこと、こうして世界日記を執筆できていることに感謝です。来年もよろしくお願いします!

では、次回もお楽しみに!ATÉ MAIS!(アテ・マイス:では、また!)

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