2020/02/01 Sat
ブラジル隊員紹介 日系社会
13. ブラジル隊員の活動をご紹介!〜小学校教育 足立隊員〜
BOA TARDE! (ボア・タルジ:こんにちは!)
世界で5番目に国土が広いと言われるブラジル。
そんなブラジルには、現在JICA隊員が約100名、ブラジルの各地で活動しています。ブラジルで活動する隊員がどんなところで・どんなことをしているのか、気になりますよね。せっかくなので私の活動だけでなく、他の隊員の活動もご紹介したいと思います!
さて、今回ご紹介するのは、同期隊員の足立幸太郎さんです!
<ミニプロフィール>
名前:足立幸太郎さん
出身:三重県
派遣職種:小学校教育(現職参加)
趣味:野球、ソフトボール、スノーボード、ゴルフ
足立さんは、サンパウロ州サンパウロ市の「財団法人赤間学院 ピオネイロ校」という学校で活動しています。
実はこの学校、ブラジルの日系社会ではとても有名な学校なんです。なぜ有名なのかというと、この学校は、日系子女教育の先駆者と呼ばれる赤間みちえさんによって戦前に創設された、ブラジル最古の日系学校の1つなんです。創設当時は「花嫁学校」と呼ばれる女子教育機関として、ブラジルに移住してきた日本人の子女にお裁縫やお料理などを教える学校でした。そこから時代が進み、今では日系人だけでなくブラジル人も通う現地の学校の1つで、幼稚園から高校までの一貫校、生徒数は約750名というとても大規模な学校です。
校内を見学させてもらいましたが、イメージしていたブラジルの学校(公立)とは全く違い、さすが私立というような設備で、生徒も先生も過ごしやすい環境が整えられてました。先生は日系人が多いのかな〜と思っていましたが、ブラジル人の先生がほとんど。もちろん校内はポルトガル語オンリー。日本語学校にいる私にとっては新鮮な環境でした!
そんな赤間学院ピオネイロ校で、足立さんは小学校・中学校の選択科目である日本語クラスを担当し、日本語や日本文化の授業を行っています。
私が見学させてもらったのは足立さんの担当している日本語クラス。今回は、私たちの同期で相撲指導をしている飯田さんがゲストとして相撲を紹介しに来てくれました。
「相撲」はブラジルのみんなが知っています。でも体験なんて滅多にできません。生徒たちは恥ずかしがりながらも、見たことのある四股(シコ)や股割りに挑戦したり、相撲対決を楽しそうに取り組んでいました。
(写真は足立さんと飯田さんの勝負。子どもたちに大ウケ!)
このように、足立さんは、いろんな体験を通して日本語や日本文化に触れられる機会を生徒たちに与える工夫をされています。教室にもいろんな日本を感じる掲示物があって、日本の学校へ来たような感覚になりました。掲示物を豊富にしたいと思っている私にとって、とても参考になりました。
そんな足立さんに、日本へ帰国してからどんなことをしたいと考えているのか聞いたところ、
「日本の子とブラジルの子を繋ぎたい。」
「日本に来た人の困り感に寄り添いたい。」
「自分の世界を広げられるような子どもを育てたい。」そう語ってくれました。
足立さんの帰国後の活躍話を聞くのも私はとても楽しみです。
また、足立さんは活動以外の週末は、現地の野球チームの一員として練習や試合に励む週末野球隊員です(笑)。
プライベートもとことん充実させる術を知っている足立さん。活動やプライベートにおいて、いつも私に刺激を与えてくれる貴重な同期の一人です。
簡単ではありますが、同期隊員の足立さんをご紹介しました!足立さん、ありがとう!
また他の隊員もご紹介しますね!
では、また次回をお楽しみに!
ATÉ MAIS!(アテ・マイス:では、また!)
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